結局、三回もシテしまった。
二回目からはミスズも積極的になり、三度目はミスズから求めていた。
背徳の情事に溺れてしまい、何度もイカされた。
「アアッ、ジュンヤ、、、好きよ、、ジュンヤもイッて!一緒にイキたいの!」
ゴム越しに男の脈動を感じながら、ミスズは激しく絶頂した。
ソウスケのことなどアタマには無かった。
熱いセックスの心地よい余韻に浸りながら、別れの口づけを自分から求めていった。
「なあ、、、俺達、、、お互いに恋人はいるけれど、、、これからも逢わないか?絶対に迷惑はかけない、、、二人だけの秘密だ、、、俺、やっぱりミスズが一番いい、、、」
正直、すごく嬉しい、、、
ミスズは俯いたまま、小さく頷いてしまっていた。
家に帰ると初めての浮気で高揚していた気持ちが醒めはじめる。
わたし、、、なんてことをしてしまったの、、、
浮気を受け入れ、あんなに乱れ、さっきまでジュンヤを恋しく思っていたのに、今は後悔と自分に対する嫌悪感しか無い。
ソウスケを裏切ってしまった。
もし知られたら、、、
すごく、怖い、、、
自分のしてしまったことの罪深さを、今になって感じていた。
ソウスケの方がずっと、ずっと、好きなのに、、、
ソウスケがいないことなど考えられないくらい好きなのに、、、
セックスだって何倍もソウスケの方が気持ちいい。
それなのに、わたしはその場の雰囲気に負けて、取り返しのつかない過ちを犯してしまった。
こんなことでソウスケを失いたくない。
本当に、すごく、すごく、怖い、、、
のしかかってくる罪悪感に押し潰されそうになったミスズは、いっそ全てをソウスケに打ち明け、許しを請うことも考えた。
スマホを手に、その寸前までいった。
でも出来なかった。
今までのソウスケと過ごした10年間、それが全て消え去ってしまうかも知れない、、、
感じたことの無い恐怖心に襲われ、どうしても出来なかった。
もう二度とこんなことはしない。
ジュンヤとも逢わない。
これからはソウスケ一筋に生きていく。
一生をかけて償っていく。
ミスズは心にそう誓った。
そしてこの秘密はソウスケに打ち明けることなく、胸の奥にしまい込む。
ゴメンなさい、、、
ソウスケのこと、二度と裏切ったりしないから、、、許して、お願い、、、
ミスズは心の中で何度もソウスケに謝り続けた。
つづく
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