まるで恋人同士のように、熱いセックスの余韻に浸る二人。
ずっと年下の教え子の逞しい胸板に頬を預け、チエは甘えてしまう。
生徒を男として意識したのは初めてだった。
教え子との禁断の関係。
一途に想ってくれる気持ちが嬉しかった。
決してギラつく目では無く、温かく見つめくれる瞳。
優しくて思いやりのある性格。
背が高いのも、整った童顔の顔立ちも全部好きだ。
そして、、、今日、初めて知った彼のセックス、、、
女としての悦びを躰に刻みつけられるような激しい情事。
半分の年の男にこんなに乱れた自分を思い出し頬が熱くなる。
本当に凄かった、、、
チエにとってソウスケの好きなところが、もう一つ増えていた。
二人は後悔など微塵も感じていなかった。
決して結ばれることの無い二人。
それでいい、、、
人知れずこの関係を続けることさえ出来たなら、、、
口には出さなくてもお互いにそう思っていた。
でもケジメは必要だ。
「こんなに乱れたの、、、わたし、初めてだよ、、、」
「俺も、、、こんなに満たされたのは初めてです、、、」
「わたし、、、やっぱり恥ずかしい、、、ソウスケに全部、見られちゃった、、、」
「嬉しいです、、、本当の先生を俺だけに見せてくれて、、、、あっ、ゴメンなさい、、、こんなの、うぬぼれですよね、、、」
「そんなこと無いよ、、、わたしがこんなにさらけ出せるのはソウスケだけ、、、」
「俺、、、ガキだけど、、、、先生のこと愛してます、、、」
「わかってるわ、、、わたしもソウスケを愛してる、、、あの人よりずっと、、、」
歓びで舞い上がる気持ちを抑え込む。
だからこそソウスケのことを守らなくてはならない。
「でも、、、ソウスケは恋をしなくちゃだめ、、、」
「えっ?」
「ソウスケくんは今、青春の真っ只中にいるの、、、それをムダに過ごしてはだめ、、、たくさん恋をして、勉強して人は成長するの、、、」
「でも俺、先生と、、、チエと恋をして、、、ずっとそばにいて、、、、絶対に迷惑かけないから、、、」
「わかってるわ、、、先生だってそうだよ、、、心配しないで、、、わたし達の心はいつも一緒、、、そのためにもソウスケにはもっと大きな人間になって欲しい、、、ソウスケには未来があるの、、、わたしはそれを壊したくない、、、」
先生が本当に自分ことを思ってくれているのがわかる。
それに先生だって未来がある。
夫だって娘さんもいる。
俺は絶対にチエを苦しめたく無い。
「わかりました、、、でも俺、チエと時々でいいから逢いたいです、、、」
チエは嬉しそうに微笑んだ。
「もちろんだよ、、、わたし、ソウスケくんと逢わなかったら、死んじゃうかも、、、」
「逢うだけじゃ、、、いやです、、、」
拗ねるように言うソウスケがたまらなく可愛
くて、胸が締め付けられる。
「わたしも、そうだよ、、、わかってクセに、、、」
「チエ、、、もっとシタい、、、」
「わたしも、、、ねえ、、、朝まで、シちゃおうか?」
「うん!」
弾けるような若い笑顔にチエの心が温められる。
大丈夫、わたし達はずっと一緒、、、
心が離れることは絶対ない。
二人は何度も求め合った。
壊れちゃう、死んじゃう、もう許してと叫ぶチエをソウスケは責め続けた。
翌日の日曜、二人はほとんど眠ること無く朝を迎えた。
チエは学校に行かなければならない。
二人は熱い口づけを交わした。
ソウスケが耳元で囁く。
「チエともっとシタい、、、」
「もう、先生を殺す気?あんなにシタのに、、、でも、、、わたしも、、、シタい、、、」
また熱いキスを交わしてしまう。
求め合う二人にはきりが無い。
「もう、今日はお終い、、、うん、これで元気が出た、、、」
無理矢理気持ちを抑えるようにそう言って、二人は家を出た。
二人はすぐに別れ、それぞれの行き先へと向かう。
ほとんど眠ていないのにソウスケの心は晴れやかだった。
もうマユへのこだわりもいっさい無い。
もうすべて終わったことだ。
自分が選んだ相手が間違いだった。
自分が悪い、それだけだ。
誰を責めても、もう元に戻ることなど無いのだから、、、
家に向かう途中、ミスズに会った。
「ソウスケ、、、おはよ、、、」
「おう、、どうした?」
「うん、、、ソウスケ、、家で一人だから、、、ご飯でも作ってあげようと思って、、、ソウスケは出かけてたの?」
いつもの明るさが影を潜め歯切れが悪い。
「うん、ちょっとな、、、」
そうか、、、昨日の書き込みのこと見たんだな、、、
ミスズはあれからずっと気遣ってくれている。
物事を何でもハッキリと口にする性格だが、心根はすごく優しい、思いやりのある女の子だ。
「お前が元気なくしてどうする、、、俺は大丈夫、、、終わったことだ、、、あいつのことはもう忘れた、、、」
「そうだね、、、あんな女、、、、ソウスケにはわたしがついているからね、、、」
そう言うとソウスケの腕を取り、一緒に歩き出す。
意識をしていないのか、腕に押し付けられた豊かな胸の感触が伝わってくる。
こいつ、躰は女の子じゃないんだよな、、、
小柄で細身なのね胸だけが大きい。
顔だってかなり可愛いし、男子にも人気がある。
でもソウスケにとっては幼馴染みで大切な親友だ。
日に日に女らしく魅力的になっていくミスズを異性として意識し無いと言えばウソになるが、今までの関係が一番良いと自分に言い聞かせ、友人として接してきた。
「おい、、、胸、当たってるって、、、」
「いいじゃん、、、ソウスケのこと、元気づけてるんだから、、、」
「俺はそういう男なのか?」
「ソウスケは見かけによらずスケベだからね、、、わたしは知っている、、、」
「ちゃうてえの、、、」
そう言いながらチエの乳房を思い出し、体が熱くなる。
あんなにシタのに、今すぐチエを抱きたい。
ミスズも先生に負けないぐらいデカイんだよな、、、
「ほら、、、イヤらしい顔してる、、、」
「違うって、、、」
「ソウスケのスケベ、、、わたし、これから、、、料理しているとき、、、後ろから、襲われちゃうの?」
「バカか、お前は、、、」
ようやくいつもの二人に戻る。
二人は途中にあるスーパーに立ち寄り、ガヤガヤと楽しく食材を買いだしてソウスケの家へと向かった。
つづく
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