「俺さ、、、鳴海の中学のときとか、、、写真、見たいなって、、、ダメかな、、、」
誘われなくてホッとした。
なんだ、こんなことぐらいなら、、、
お母さんもいるし、リビングで見せればいい事だ。
「うん、いいよ、、、ウチ来る?」
「うん、いくいく、、、やったぜ、、、」
普段の不良ぶったヤマトには想像つかない歓びように、マユまで朗らかな気分にさせられてしまう。
家にヤマトを招き入れた。
緊張した面持ちでヤマトがお邪魔しますと言って、二人でリビングに向かう。
母は外出していた。
テーブルの上に書き置きがあり、急用で帰りは7時過ぎになると書いてあった。
それをヤマトも目にしていた。
少しまずいかなという気もしたが、リビングで写真を見せるぐらいなら問題はないだろうと思い直す。
そして見終わったら、すぐに帰ってもらえばいい。
ヤマトだってソウスケのことは知っているし、ヘンな気を起こすはずが無い。
「今、アルバム持って来るから、ここで待っててね、、、」
そう言って二階の自室へ向かう。
アルバムを探していると後ろに人の気配を感じ取っていた。
もちろんヤマトだった。
ドキッと胸が鳴る。
「ダメだよ、、、下で待っててよ、、、」
「ゴメン、ゴメン、、、俺、どうしても鳴海の部屋を見て見たくて、、、」
物珍しそうに周りを見渡すヤマトにホッとする。
大丈夫、、、だよね、、、
「しょうがないなあ、、、アルバム見たら、すぐに帰ってよ、、、」
それだけはハッキリと口にする。
「分かってるって、、、早く見せてくれよ、、、」
「ふふっ、犬伏クン、、、子供みたい、、、」
「そうだよ、、、俺、お子ちゃまだもん、、、」
そんなのウソ、、、
人妻とセックスしてる癖に、、、
人妻をイカせている癖に、、、
いつの間にかマユの部屋で見ることになってしまっている。
まっ、いいか、、、
写真を見ながら、会話が弾んだ。
こうして見るとすべてが懐かしく、思い出が溢れ出してくる。
マユは男と二人きりでいることを忘れてしまっていた。
「うーん、やっぱり鳴海って、昔からスゲェ美人だったんだな、、、」
「そんなことないよ、、、」
「そんなこんなことあるって、、、こんなキレイな女の子なんて、、、俺、初めて見たよ、、、」
こんなに褒められて、悪い気はしない、、、というか、かなり嬉しい。
いつの間にか二人はベッドに並んで腰掛けていることに、マユはようやく気付いていた。
いけないと思いながらも、いきなり立って今の雰囲気を壊したら、余計にまずいことになりそうな気がした。
「またまた、、、犬伏クンは口がうまいんだから、、、」
茶化すようにそう言って、その状況を誤魔化そうとする。
「この頃知り合っていたら、、、俺、鳴海と付き合っていたかも知れないよな、、、」
ヤマトが熱い瞳で見つめながら、しんみりとそう言った。
「そんなこと、、、わからないよ、、、」
そんなこと無いとは言えなかった。
ヤマトの腕がマユの肩を抱いていた。
「あっ、、、ダメだよ、、、それは、、、」
「どうして?俺が鳴海のこと、好きなのは知っているだろう?」
マユは黙って頷いてしまっていた。
はね除けなければいけない。
そして今すぐ部屋を出ないと、、、
そう頭の中では分かっているのに、胸がドキドキして、それが出来ない。
「俺、、、女をこんなに好きになったのは初めてなんだ、、、マユのことがずっと好きだった、、、」
マユは強く抱き寄せられていた。
「ダメだよ、、、こんなこと、、、わたし、彼氏がいるんだよ、、、」
ヤマトの厚い胸に頭を預け、弱々しい声でそう言った。
ヤマトの、男の匂いがマユの抵抗を弱めていく。
「分かってる、、、でもマユのことがたまらなく好きだ、、、二人のジャマはしない、、、、一度だけでいい、、、俺のモノになって欲しい、、、」
一度だけ、、、、、
それでもダメ、、、
ソウスケを裏切れ無い、、、
でも、、、
「絶対誰にも言わない、、、、今だけだ、、、、お願いだ、、、俺一人の、一生の思い出にしたい、、、」
こんなにわたしのことを求めてくれる、、、
それに、、、秘かに思っていたヤマトのセックス、、、
ソウスケに抱かれていない躰が疼いていた。
「絶対よ、、、今だけ、、、絶対に秘密だよ、、、」
「分かってる、、、約束は守る、、、」
嬉しそうにヤマトがマユを抱きしめる。
ヤマトの両手がマユの背中を這いまわる。
「ああっ、、、犬伏クン、、、」
ヤマトの指先がマユのブラジャーのラインをなぞるように愛撫する。
「あん、ダメェ、、、それ、気持ちいいのぉ、、、」
これからヤマトに裸にされる。
彼氏以外の男に躰を見られる。
そして他の男の体を受け入れ、人妻を夢中にさせるセックスを知ることになる。
躰がすごく熱い、、、ヤマトが欲しい、、、
ヤマトがマユの頬を撫で、上を向かせる。
「イヤァ、、、キスは、ダメェ、、、」
構わずヤマトが唇を奪う。
情熱が込められていた。
舌が忍び込んできて、マユの舌を絡め取ろうとする。
マユは抵抗をやめ舌を差し出した。
ネットリと絡んでくる舌に、いつしかマユも自ら絡め返していた。
ソウスケと全然違う、、、
二人目のキスを意識して、更に胸が高鳴ってしまう。
すごくエッチなキス、、、ああっ、これもイイ、、、
マユはベッドに押し倒され、あっというまに全裸にされていた。
ヤマトは手慣れていた。
「マユ、、、すごくキレイだ、、、」
「イヤッ、恥ずかしい、、、そんなに見ないで、、、」
「ダメだ、、、全部見る、、、マユを俺のモノにする、、、」
俺のモノ、、、
マユの躰が震えた。
わたしの躰、彼氏以外の男に、、、ヤマトにきっと、征服される、、、
そんな予感がした。
すごく怖いけど、躰がそれを求めている。
「今だけよ、、、今日だけよ、、、」
自分に言い聞かせるように、再びそうヤマトに告げる。
「分かってる、、、そのかわり、たっぷりさせてもらうからな、、、」
「いいわ、、、、ああっ、イッパイしてえ!」
マユの瞳は妖しく濡れていた。
つづく
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