翌日の土曜、意を決してソウスケの家を訪ねることにした。
まだ両親は帰ってきていないはずだ。
ソウスケは逢ってくれるだろうか?
わたしが浮気なんかしていなければ、今頃楽しい時間を過ごせていたはずなのに、、、
ソウスケの家にはまるで人の気配が感じられなかった。
相変わらず連絡もつかない。
家にも昨日から帰っていないのかも知れなかった。
ソウスケは明らかにマユとの接触を避けている。
二時間待ってもソウスケは戻って来なかった。
マユは一端、家に戻ることにした。
もうどうしたら良いのかまるで分からない。
そんなときスマホが鳴った。
ヤマトからだった。
「大丈夫か?」
「、、、、、、」
大丈夫なわけがないでしょう、、、
「マズいことになってるな、、、」
「全部、ヤマトのせいだからね、、、」
怒りにまかせ、口にしてしまう。
自分も同罪なのに、、、
「そう言うなよ、、、なあ、逢わないか?二人で相談しようぜ、、、」
「えっ、、、それは、、、」
「うちに来いよ、、、このままじゃ、ヤバイことになるって、、、俺も責任を感じているんだ、、、二人でいい解決策を見つけようぜ、、、」
怪しいものだが、本気で心配してくれているようだ。
マユはワラにもすがる気持ちになっていた。
でもこんなときにヤマトと逢って、本当に酔いのだろうか?
躊躇があった。
ヤマトはきっとわたしの躰を求めてくる。
それだけは今は避けたかった。
それを見透かすようにヤマトが言った。
「何もしないって、、、話すだけだ、、、」
「本当に相談だけだよ、、、絶対にシないからね、、、」
「約束するって、、、じゃあ、待ってるぞ、、、」
電話は一方的にきられていた。
絶対にヘンなことはナシ、、、
そう自分に言い聞かせながらもシャワーを浴びていた。
汗をかいているからと、言い訳をしながら躰の隅から隅まで磨きあげていた。
そしてヤマトのお気に入りの大人びた黒の下着を身に着けていた。
ヤマトの部屋に通された。
そこには意外にも男の子がいた。
ホッとするのと同時に何か訝しいモノを感じていた。
整った可愛らしい顔立ちをした少年だった。
背も余り高くはなく、マユを前にして緊張を隠せないようだった。
ヤマトは中3になるユウタという従兄弟だと紹介してきた。
ヤマトはユウタを実の弟のように可愛がっていて、何でも言うことを聞く信頼出来る関係だとマユに告げていた。
そんなユウタは顔を赤くしてチラチラとマユにしきりに視線を送ってきた。
余り女性には慣れていないのか、そのウブな仕草が微笑ましく感じられた。
「ユウタ、これからマユと大切な話が有るから、下で待っててくれるか?」
ユウタは素直に従った。
家には他に誰もいないようだった。
「可愛いヤツだろう?」
「うん、、そうだね、、、、それより、、、」
マユは気が気では無かった。
「分かってるって、、、俺、考えたんだけど、大宮に話してやるよ、、、無理矢理マユと関係を持ったって、、、マユは大宮に知られるのが怖くて、仕方なく付き合っていただけだって、、、」
「そんな、、、」
確かにそれも事実だ。
でもそれでソウスケが納得してくれるだろうか?
「全部、俺が悪いことにすればいい、、、俺が悪者になる、、、」
「でも、、、そんなこと、、、」
それなら、、、ひょとしたら、、、
ズルイ自分がアタマをもたげる。
「マユは被害者ということにしたらいい、、、俺に任せておけ、、、」
もうそれしか無いかも知れない。
そう言ってソウスケに泣いてすがれば、許してくれるかも、、、
自分を犠牲にしてまで、マユを守ろうとしてくれるヤマトの言葉に、沈みきっていた気持ちが息を吹き返す。
ヤマトには悪いがそうしてもらえれば、、、
マユはヤマトの分厚い胸に抱き寄せられていた。
「ダメ、、、今日は何もしないって、、、」
「マユ、、、すごく好きだ、、、、キスだけ、、、いいだろう?」
マユは瞳を閉じていた。
こんなに自分を思ってくれるヤマトをはねつけることなど出来なかった。
みんながわたしを責めている。
味方はヤマトだけ、、、
そんな考えがマユの判断を鈍らせる。
唇が重なり合った。
ネットリと感触を確かめ合ったあと、情熱的に舌を絡め合う。
マユの両腕がヤマトの首に巻きついていく。
ヤマトの手が当然のように胸をまさぐってくる。
「あぁ、ダメぇ、、、イヤよ、、、」
「マユだってその気だったんだろう?黒ブラ、透けてるぞ、、、エロい格好して、、、俺のために着けてきたんだろう?」
「ちがうぅ、、、あーん、、、ちがうのぉ、、、アッ、アアッ、、、」
やはり気付かれていた。
ヤマトの指先がブラの上から乳首を刺激する。
それ、すごく感じる、、、
「ユウタのヤツもジッと見てたぞ、、、イヤラシイ目で、、、」
「そんな、、、イヤァ、、、」
「アイツ、ウブな童貞だからな、、、マユみたいなキレイな女の黒ブラ透けてたら、もうチ○ポ、ビンビンにしてたんじゃね?」
あんなに女の子みたいにカワイイ顔をした少年が、わたしのことをそんな目で、、、
それに、、、本当に、、、
「童貞、、、なの?」
つづく
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