そんなとき、ソウスケが帰って来た。
祖父が亡くなり、いろいろと大変だったようだが、学校が始まるため、ソウスケ一人が先に戻ることになったようだ。
始業式の二日前のことだった。
マユはいてもたってもいられずにソウスケに逢いに行った。
玄関に入るなり、マユはソウスケに抱きついていった。
家には誰もいない。
「ソウスケ、、、すごく、逢いたかったよ、、、」
「俺も、、、マユのこと、ずっと考えてた、、、」
ソウスケもきつく抱きしめてくれる。
先にソウスケの部屋に通され、飲み物を持って来てくれた。
「ソウスケ、、、辛かったでしょう?大変だったね、、、」
わたしはそんなときに、、、浮気をシテいた。
胸がチクリと痛む。
「ううん、、、こうしてマユに逢えたから、、、大丈夫、、、」
こんなに想ってくれているのに、、、
わたしって酷い女だ、、、
それを、、、自分を誤魔化すようにソウスケの腕の中に躰を預ける。
「わたしもだよ、、、ずっと、、、ずっとソウスケのこと想ってたんだよ、、、」
「俺、、、ずっとマユが欲しかった、、、」
「わたしも、、、あぁ、わたしをソウスケのモノにして、、、」
唇を重ね合い、舌を絡め合う。
いつものソウスケよりも荒々しい貪るような口づけ、、、
それだけわたしが欲しかったという証。
すごく嬉しいのに、不安がよぎる。
他の男を知ってしまったわたしの躰、、、
ソウスケに気付かれてしまわないだろうか?
大丈夫、、、わかるはずが無い、、、
わたしはソウスケが好き、、、
だから安心していい、、、
心はソウスケだけのモノ、、、
今はソウスケにすべてを与えれば、それでいい、、、
マユは何度も絶頂に駆け昇った。
息も出来なくなるほどの激しいアクメ。
以前よりもずっと感じるようになった自分の躰をハッキリと認識する。
心の奥で、きっとヤマトのせいだと思う気持ちを抑え込む。
そんなふうに思いたく無い。
三度、立て続けにソウスケはマユを求めてきた。
そして四回目はマユからソウスケを求めていった。
翌日は朝から亡くなった祖父のことで、挨拶回りをするため逢えないと、ソウスケが寂しそうに言ってきた。
マユは気にしないで、始業式が終わった後にデートしようと約束をして二人は別れた。
夏休み最後の日、いけないと思いながらもヤマトに連絡をしてしまっていた。
そして二人は逢った。
ヤマトは機嫌が悪かった。
理由は分かっていた。
前日、ソウスケと逢っていたからだ。
しょうが無いじゃない、、、そんなこと、、、わたしはソウスケの恋人なんだから、、、
勝手だと思いながらも、やきもちを焼いてスネるヤマトがいじらしく、そんなに思われている事を嬉しく感じてしまう。
ラブホの前を通りかかったとき、マユがヤマトの腕を掴み引き止めた。
「ねっ、、、入ろ、、、」
手を引き入口に来たとき、それまでムスッとしていたヤマトがいきなり抱きしめてきて唇を奪われた。
嫉妬がそうさせる、熱烈な口づけだった。
人通りもあるというのに口づけは長く続けられた。
マユが息苦しくなり、ヤマトの胸に顔を埋める。
こんな所で、、、
やっぱり恥ずかしい、、、
でもドキドキが止まらない。
「ヤマト、、、好きだよ、、、」
マユは小さな声で呟いた。
部屋に入るなり、ヤマトが詰め寄ってくる。
「アイツとシタのか?」
「シタよ、、、四回も、、、サレたよ、、、」
サレたのではない。
マユもシタかったし、四回目は自分から求めた。
でもそれは口にはしない。
「クソッ、、、、クソッ、、、」
嫉妬を剥き出しにして、マユをベッドに押し倒し、衣服をはいでいく。
普段は不良ぶったヤマトがわたしにこんなに夢中になっている。
女のプライドがくすぐられる。
そして躰が疼く。
「クソッ、、、たくさんシテやるからな!」
「いいよ、、、イッパイ、してぇ!」
二人は躰を絡ませ、セックスにのめり込んでいった。
つづく
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