8日目
「昨日は大変だったね。大丈夫?」
社内で偶然会って開口1番、相田は心配そうにユキに聞いた。
「ありがとう。お陰様で何とか、、でも、ちょっと忙しくてあんまり連絡返せないかも。。」
ユキは控えめな態度で答えた。
「うん、大丈夫だよ。返事は無理せずでいいからね。でも、何かあったら言ってね?」
「ありがとう。その時は頼るね。」
とユキは答えるとお辞儀してその場を去った。相田はユキの背中を見送った。
昨日が嘘のように、仕事はいつもと変わらなかった。これはユキだけでは無く、ユキの部署全体的に穏やかだった。
ミスの後処理は部長と上野、そして社内の第3機関みたいなものが担当となっていたため、部下には影響は少なかった。
だから、本当は忙しくは無いのだが、相田からの連絡を既読スルーする都合に使えると思い、敢えて忙しいと言った。
ユキにとって同僚のサオリは普段は聞き役で話しやすい相手だ。だが、真面目な性格で嘘つけないタイプなのだから、昨日の仕事終わりに上野を虐めた話はしなかった。
もし、そのまま話してしまえば、良心の呵責で誰かに相談する可能性があった。だから言わなかった。
それでも誰かに話したいユキは、高校の時の友人のミドリに電話で自慢げに話した。
ミドリはドン引きしていたが、相手の反応なんかどうでもいいユキは、一通り話して上野をバカにしてスッキリしていた。
上野とユキは昨日の事が無かったかのように、お互いに普通に接した。
1つ、上野がユキに対していつもの強いアタリが無くなっていた。
上野がユキに対してアタリが強いのは部署内ではみんな知っていた。だから、上野がユキに対して普通に接している事は皆不思議に思ったが、
上野が昨日のミスに責任感じているからだろうと、深く考えなかった。
いつもは早く帰るユキだが、なんだかんだと理由をつけて皆が帰るまで残っていた。
そして、上野とユキだけが部署内に残ると、ユキは帰る支度を始め、上野に近づいた。
「先輩?分かってますよね??」
上野はユキが裸足になっているのを見て、理解した。
上野は昨日は寝れなかった。ミスのショックもあるが、ユキに酷い事をされ、今後何をされるか分からず色々考えていた。
だから、ユキが仕事終わっても残っている事は予想内だった。ただ、何をしてくるかが分からなかった。
上野は無言で床に正座し、昨日のようにユキの足を舐め始めた。
ユキの足はムワッと熱気があった。ユキはワザと足を汚くして1日仕事していた。
上野は何も考えずにただ舐める事に徹した。何か考えてしまえば、昨日のように涙が出てきてしまうから。
上野はユキが飽きるまでの我慢だと覚悟していた。
「あら?先輩、積極的ですね。もしかしてマゾですか??笑」
上野は何も聞こえないふりをして汚いユキの足の指の間をペロペロ舐めている。
「あはは笑。先輩上手ー笑。足舐めてて気持ち悪くてダサくて、、ブスな先輩にお似合いですねー笑」
上野は言葉に耳を貸さずひたすら舐めた。ユキが煽ってくるのは、また上野を泣かせて惨めな気持ちにさせたいのだろう。そんな思惑には絶対に負けないと誓っていた。
「本当、先輩って変態ですねー。舐めるの好きなんですかー??」
ペロペロ「、、、」
「元々舐めるの好きなんですかー??笑」
ペロペロ
「あ、もしかして、、先輩舐めながら興奮してます??アソコが濡れてたりして。」
上野はドキリとした。今、濡れているかは分からないが、昨日興奮して濡れてしまったのは事実だったから。
そして、本当はユキの事を憎んでおり、大嫌いなのに、そんなユキの足を舐めているこの状況に、悔しさと怒り、そして何故か興奮をしていた。
だから、もし興奮してる事や濡れている事がバレたら、、、
上野に緊張が走った。
プルルルルル、、、
部署内に電話が鳴った。
ハッと我に返った上野は慌てて電話を取った。
ユキはチッと舌打ちをして靴下を履き、職場を後にした。
上野は帰宅中、不安に肩を落としながら落ち込んでいた。
この先、どうなってしまうのか?
ユキの脅しはいつまで続くのか??
ストレスが溜まり、限界を超えていた。
上野は駅のトイレでブラを外し、ノーブラにワイシャツ、スーツになった。
定期的に女性として見られている実感が欲しい。ストレス発散したい。という理由で痴漢にあっていた上野は、今回もストレス発散で混んでる路線に向かった。
ただ、今回は上野自身がムラムラしている事もあった。
そんな日に限って満員電車内で痴漢に会うことなく、目的の駅に着いてしまった。
ストレス発散は出来ず、ムラムラも収まらない。
上野は自分が情けなくなり、寂しい気持ちで帰宅した。
上野はオナニーをした事が無かったし、する気も無かったので、上野は悶々としながら眠れない夜を過ごした。
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