理奈が今なにをしているのか気になって、仕事が手につかない。
温泉街を二人で浴衣を着て、手をつないで歩いているのだろうか?
手をつなぎながら恋人同士のように、お互いを見つめ合っているのだろうか?
見知らぬ土地の気安さから、人目もはばからず口づけを交わしているのだろうか?
それのどれもが間違いなく実行されていると思う。
そして、ガマンの出来なくなった二人は宿に戻り、浴衣を脱ぐ余裕もなく、はだけた襟元から道夫の大好きな豊満な乳房を覗かせながら、生で交わっているのだろう。
道夫は悶々としたままときを過ごした。
部活から帰った優奈が道夫に夕食を作ってくれた。
うれしそうに父の世話を焼いてくれている。道夫は優奈をずっと溺愛して育ててきた。
そうまるで実の娘のように。
優奈は道夫が実の父親ではないことを知らない。
そのせいか、優奈は周りのみんなが認めるほどのパパっ子だった。
それは高校生になった今も変わらない。
優奈は母親そっくりの美しい娘に成長していた。
早熟な体型も理奈に負けていない。
今日の優奈はいつになく体のラインが大胆に出る服装をしており、道夫は目のやり場に困ってしまう。
プリプリのまるいお尻が張り付くようなホットパンツに包まれ、いまにもこぼれそうな若い魅力あふれていた。
そして母親譲りの豊満な胸はシャツを突き上げ、その谷間を大胆に見せつけている。
ブラのラインがくっきりと浮き出している。
食事をしながら、優奈は何気に言い出した。
「お母さんも気楽なものね。お父さんを放って旅行なんて、、」
少し呆れた口調で優奈は言った。
「たまには理奈も息抜きが必要だよ。」
道夫がそう言うと、
「わたしならお父さんを一人になんてしない、それにあの人最近、息抜きのし過ぎじゃあないかなー。今ごろなにをしているのやら、、、」
なにを考えているのか、優奈は意味深なことを口にする。
道夫が母さんのことを、そんなふうに言っちゃいけないと、たしなめると、
「いいの、わたしはお父さんさえいれば。今日はわたしがお父さんのお嫁さん。」
そう言って洗い物を始めた。
やはり優奈も難しい年頃なんだなあと思いながら、それでも父親に対する愛情を感じて嬉しく思い、優奈の後ろ姿をながめる。
もう大人の体つきだった。
背は理奈よりも少し高い。
もう男を知っているのだろうか?
理奈はBFはいるけど、恋人はいないみたいだと言っていた。
道夫は高校時代の理奈を思い出していた。
初めて道夫に抱かれ、女の絶頂を知った理奈。
そんな最愛の女が、他の男と二人で、恋人同士のように旅行へ行っている。
そしてそれは自身が仕向けたことなのだ。
でも理奈は今きっと、他の男と幸せを感じているに違いない。
道夫は可愛くてしょうがない優奈は、絶対に幸せになって欲しい。
心からそう願った。
つづく
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