マリンと三田村の交際は初めのうちはうまくいっていた。
マリンはとても幸せそうにしていたし、理奈もこれ以上意見することは出来ず、二人の幸せを祈りながら、黙って見守ることしか出来なかった。
ある日、マリンは先生に初めてを捧げた。
すごく嬉しかったし、幸せと理奈に告げてきた。
そして理奈が言っていた、女の幸せがわかってきたと言っていた。
マリンはそれを理奈と真也のことと思い込んでいるが、実際は道夫と付き合っている時のことであり、親友といえども道夫のことはマリンにも伝えていなかった。
マリンの幸せもそう長くは続かなかった。
二人でいても、三田村の話はしなくなり、ふさぎ込むことが多くなった。
そして学校を休む日が続いた。
いくら電話をしても出てくれない。
理奈はマリンの家を訪ねた。
久しぶりにあったマリンはひどくやつれていた。
マリンは心配したよと言う理奈に抱きつくと、泣きながら話をしてくれた。
ある日、三田村を驚かせようと、いきなり三田村のマンションを訪れた。
そこには他の女がいた。
二人はマリンが処女を捧げたベッドの上で、激しく行為におよんでいた。
相手はマリンよりかなり年上で豊満な体つきをした人妻のような女だった。女の薬指に指輪を見たマリンは部屋を飛び出していた。
マリンは自分の部屋で思いっきり泣いた。
三田村から何度も連絡があったが、電話には出なかった。
マリンは理奈の言う通りだったと思った。
正直に言うと、いろんな噂に疑う気持ちはあった。
でも、そんなことは全部ウソだと言う三田村の言葉を信じていた。
それなのに、、、
こんな男にすべてを与えてしまった自分が許せなかった。
マリンは意を決して三田村に会い、別れて欲しいと告げた。
三田村はまったく取り合ってはくれなかった。
あんな女はただのセフレだ、大したことじゃあない、愛しているのは、お前だけだ。俺は絶対別れないからな、と開き直った。
マリンは話を聞いてあきれてしまった。
こんな男だったんだ、マリンはさようならと告げ、席をたった。
つづく
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