そうか、息子とうまくいっているのか、俺もケジメをつけなくちゃいけないな。
そう思っていた。
「わたし、別れないから。絶対に道夫さんと別れないから。」
まっすぐ前を見ながら、突然、そう言った。
こぼれそうな涙を必死にこらえているようだ。
「俺も、そうだ、、」
理奈にもわかっているのだ。
「そうだ、理奈、この前少しブラがきつくなったと言っていただろう。今から買いに行こう。」
理奈は遠慮していたが、
「いや、俺が買いたいんだ。それをつけた理奈といっぱいエッチがしたい。」
そう道夫が言うと、それなら買ってもらおうっと、うれしそうに道夫を見て、かわいらしく舌を出していた。
こんな女の子と一緒にいられた、それだけで幸せだった、道夫はそう思った。
ショップへ行き二人で選んだ。
道夫は恥ずかしがったが、理奈が一緒に選んで欲しいとせがまれ、従った。
案外、他にカップルもいて、道夫を安心させた。
Fサイズはきついというので、Gカップのブラを探していたが、理奈はアンダーバストが細くて、日本製はなかなか見つからない。
あってもデザインがオバさんぽくて、道夫は気にいらない。
当然のように外国製になった。高価な買い物に再び理奈は遠慮したが、道夫は押し切った。
二つの候補で迷った理奈が、道夫に選んでと言うのを、じゃあと言って二つとも店員さんに渡す。もちろん上下のセットでだ。
二人で車に戻ると、うれしそうに下着の入った買い物袋を抱きかかえながら、道夫を見つめて、ありがとうと言った。
二つも買ってもらっちゃった。ヘヘッ、うまくいったぜ。おどけたようにそう言いながら、かわいい仕草で心から喜んでいる。
道夫は思わず理奈を抱きしめた。
すかさず理奈は両腕を道夫の首にまわし、しがみついてくる。
唇が重なり、舌を絡め合う。
もう、誰に見られても構わない。
二人はそれぞれにそう思っていた。
つづく
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