理奈を抱いた三日後の午前中、道夫は理奈の実家の応接間で、母親の優香と二人、向かい合って座っていた。
なかなかの豪邸に今は二人きりしかいない。
平日であり、一人娘の理奈は高校にいったばかり、道夫は家族に内緒で休暇を取り来訪していた。
突然の来訪だった。前もって連絡すると、変に構えられたり、よからぬことを企まれても困ると考えたからだ。
突然で申し訳ないが、大事な話があると告げると、優香はこころよく招き入れてくれた。
理奈に話を聞く限り、優香はお嬢様育ちで天然なところはあるが、一人娘に愛情を注いでいる、とてもいい母親のようだ。
普段から、理奈が美しく、いつも優しい母親を大好きなことはよくわかった。
出張が多く、ほとんど夫が家にいない寂しさから、きっと魔が差してしまったのだろう。
はなから追求する気は毛頭ない。
誠意を持って話をすれば、分かってくれる。
そう確信する。
それにしても、目の前の優香は美しかった。
理奈の母親だから当然なのだろうが、こうして改めて見ると思った以上の美人だった。
高校生の娘がいるとは思えないほど若く見えるし、整った顔立ちはあくまでも上品で、それでいてにじみ出るような色気を感じる。
それに理奈よりやや小柄な体は、印象通り手足が長くてしなやかさを感じさせ、すらりとしたボディの胸と尻には意外とみっしりとした肉付きをしている。
優香は道夫が思っていたよりも、ずっと魅力に溢れている女性だった。
つづく
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