置き姫物語
~二章~
~儚い願い~
あれから半年。
季節は冬の中頃。
でも私の心は、こうじと別れたあの夏の日で止まっていました。
こうじに会いたい…。
また抱きしめて欲しい…。
突然現れないかな…。
儚い希望を抱き、こうじが望んだ腋毛もそのまま…。
あの時買ったTバック達も、今では「穿き古し」になっていました。
こうじのアパートの部屋はカーテンが外され空き部屋に…。
転勤しちゃったのかな…
儚い希望は薄れていきました。
そんなある日。
こうじと別れてから初めて掲示板を開きました。
私のプロフには、こうじが撮った私の写真達があの時のまま。
胸が締め付けられる思いと共に、私の中に一つ、小さな希望が芽生えました。
こうじが掲示板を見てくれるかもしれない…
そう思った私は、PR文の片隅に「貴方の事がまだ忘れられません」と書き加えました。
服を脱いでスマホを持ち、姿見の前へ。
Tバックが食い込んだお尻を突き出し、振り向きざまに腕を上げて腋毛が見えるように写真を撮りました。
こうじに見て欲しいな…
そう思いながらその写真をプロフに貼りました。
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