置き姫物語
~三章~
~隣人~
あれから1年以上が経ち、季節は梅雨。
私は実家の近くにアパートを借り、一人暮らしをしながら実家が営む酒屋のお手伝いをしていました。
地元に帰ってきた事で昔からの友人達と一緒に居る時間が増え、私の中の色んな寂しさが薄れていきました。
身体の寂しさ以外は…。
週に2、3度、隣の部屋から聞こえる女性の喘ぎ声。
何人かの女性の声を聞き分けられるくらいになっていました。
今日は一段と激しいな…と隣の部屋の声に耳を傾け、どんな人達なんだろう?…と壁の向こうを勝手に想像しながら私はアソコにディルドを埋めていました。
ある日の朝、私が部屋を出ると、隣の部屋のドアが開きスーツ姿の男性が出てきました。
「おはようございます」と笑顔で挨拶する、私より少し年上くらいの、色気を纏った素敵な男性。
私は鍵を閉めながら「おはようございます」と返すと、男性は笑顔で私の後ろを通り、エレベーターのボタンを押しました。
エレベーターを待っている間「今日も朝から蒸し暑いですね」と蒸し暑さを感じさせない爽やかな笑顔。
扉が開くとドアを抑え、私をスマートにエスコート。
この人があの女性たちを抱いているのか…と思いながら男性の横顔を見ていました。
一階に着き扉が開くと「ではまた…」と言い、足早に駐車場へ向かい車を走らせて行きました。
私は久々にドキドキしていました。
その日の夜…。
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