突然の出来事…これまでの記憶が曖昧に…
社務所を出た俺は鳥居へ向かっていた…
そこへ「…ビュオゥ~ッ…!」砂混じりの突風が…
「…うぅ~むっ…!」「……ビュオゥ
~ッ…!」「…なっ…なんだっ…これはっ…?」
やがて突風が止むと…俺の目の前には…
「…なっ…!?」錆びれた白地に赤い線が配色された「ボンネットバス」が…
「…バッ…!」中央の扉が開かれると…「…さぁ~っ…乗ってっ…!」「…えっ…!?」「…すぐにっ…発車しますっ…だからっ…乗ってっ…!」
髪の短いバスガイド…紺の制服…その手には白い手袋…
その右手に「…がっ…!」掴まれ…「…グイッ…!」引っ張られると…
「…うぉ~っ…!」ナニかに吸い込まれるように…一気に「…グォゥ~ッ…!」
気が付くと…俺は…見知らぬ温泉の大浴場の中へ…
「…はぅ~っ…!」冷えていた全身が温まり…「…やっぱっ…温泉はっ…いいなぁ~っ…!」
すっかり今までの不可思議な出来事を忘れかけていた…
「…いやっ…いやいやっ…おかしいぞっ…こんなのっ…!」
「…ブルッ…ブルッ…!」頭を揺さぶり…「…しっかりっ…するんだっ…俺っ…!」
そこへ「…ピタッ…ピチャッ…ピタッ…ピチャッ…!」
浴室を歩く二人の足音が…
「…お湯加減はぁ~っ…如何かなぁ~っ…春男君っ…!?」「…んっ…!?」
徐々に近づいてくる…バスタオルを巻いた二人の女性…「…………」
状況が呑み込めずに固まる俺…
しゃがみ込んだ二人のうちの一人が…「…私は麻子…こっちは絹子…!」「………」
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