家に誰もいない時,彼女は片付けをしようと思い立ちました。家は結構昔に建てられ,その後建て増しがされて複雑な作りでした。自分の部屋や周囲の部屋,引き出し,押し入れや階段の下,ベランダの隅等色々探っっていました。そうすると納戸のような場所の上の方に押し入れのようなスペースがあり,そこに天井側に開く人一人がやっと入れるような場所を見つけました。押してもなかなか開きませんでしたが思い切って強く押すと少し開きました。覗こうとすると埃だらけで暗いので不気味で怖い感じがしました。しかし何かドキドキする感覚もあり,懐中電灯と濡れぞうきんを持って来て,照らしながら汚れを拭いて,大きく開いて体が中に入れるようにしました。色々な時期に建て増しをした際の各種材料を使って複雑な構造になった場所のような気がしました。
周りを見渡してみると数センチの隙間のような場所があり,覗いてみるとピアノのレッスン室のほぼ全体をスリットのような隙間から見下ろすことができました。部屋の天井と壁の角の部分に位置していることが分かりました。普段入っているレッスン室なので,その時は特別には思わず,期待外れと感じました。
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