ヒメカからの返事は直ぐにきた
「お勤めさせていただきます」
営業所はヒメカの家から小一時間の所にあった
初日 フジオが車で迎えに来た
ヒナが産まれてから パート以外の仕事はしていなかった
久々の社員としての勤務にヒメカは少し緊張していた
「人数の少ない営業所だから そんなに 難しい事は無いよ」
フジオの言葉に小さく頷く
営業所は社員が七人と所長だけらしい
「シャチョウ オハヨウゴザイマス」
ヒメカか驚く 七人の社員全て 日本人では無かった
ベトナム タイ マレーシア シンガポール など 東南アジア系の若い青年達だった
「おはようございます」
白髪頭の小柄な初老の男が 挨拶する ここの所長
簡単な挨拶を済ませる
「ここがヒメカさんの更衣室兼休憩室」
「はい」
「ロッカーに衣装・・じゃない・・制服?と言うか・・まぁ 服が有るから それに着替えてください」
そう言って フジオは部屋を出て行った
ロッカーを開けると スーツとブラウスがかけてあった
「サイズ・・合うのかなぁ?」
「え?」
ヒメカは思わず驚きの声をあげた
「す、スカート・・短い」
あきらかなミニスカート それに 生地が薄い
慌てて社長室へ駆け込む
「社長 スカートが・・」
「あれ?サイズ合わない?」
「短過ぎます」
「そう・・かなぁ?」
この歳でこんなミニなんて・・
「あまり気にしないでもらいたい」
「え?」
「それも含めての給料だと思ってください」
言っている意味がわからない
でも 提示されている給料は破格とも言えるものだった
「・・・」
借金の件もあり ヒメカに断わる事は出来なかった
ヒメカが着替える
タイトなスカートが ヒメカの大きめのお尻の丸みを浮かび上がらせる
ブラウスの生地も薄く ヒメカのピンクのブラジャーが薄っすら透けた
ジャケットを羽織るが 胸元から透けて見える
「明日から ベージュか白にしなきゃダメね・・」
姿見鏡で確認する
「は、恥ずかしい・・」
ミニスカートから伸びた ムッチリとした太もも お尻にはパンティのラインが浮かぶ
胸元に透けるピンクのブラジャー
「な、なんか・・いやらしい」
社長室へ行った
「思ったとおりだ よく似合ってますよ」
ニッコリ笑うフジオに恥ずかしさと同時に嬉しさが込み上げる
「忘れてたよ・・これ」
フジオが箱を差し出して来た
箱の中にはピンヒールのミュールと網タイツが入っていた
「それも着けてくれる?」
ヒメカはもう一度更衣室で網タイツに履き替え ミュールを履いて部署へとむかった
部屋へ入る
若い社員達が顔を向け 爽やかな笑顔を見せる
所長が近づく
ニコニコとした笑顔
「今度 事務方で一緒に仕事する 上野ヒメカさんだ 皆んな よろしく頼むよ」
ヒメカが頭を下げると 一斉に拍手が起こった
皆んなの笑顔と拍手にヒメカの緊張が少し解けた
(この服でも心配いらないわね)
仕事が始まると社員達は真面目に黙々と業務をこなしてゆく
(若い子達だものこんなおばさんに興味なんてない・・か)
その考えが間違いである事に気づくのに時間はかからなかった
若い社員達はチラチラとヒメカを見ている
ある社員はヒメカに伝票を持って来た時に少し顔を赤らめている
さらに別な社員など明らかに股間を膨らませていた
(え?え?ちょっとマズいんじゃないの?)
それでも昼休みになっても 社員達は遠巻きにヒメカをチラチラ見ているだけで声をかけて来る者はいなかった
仕事が終わる
「服とかは そこの箱にいれといて下さい クリーニングに出しますから」
所長が言う
ヒメカは服や網タイツを箱に入れた
翌日には 別な服が揃えられていた 透けるのは替わらずに
仕事を始めて数日がたった
ヒメカは仕事にも 恥ずかしいこの服にも慣れてきた
下着はベージュや白を着けて できるだけ 社員を刺激しないようにしていた
ある日の夜
「あ~ アナタ~ あ~」
「ヒメカ いいぞ あ~」
「あッあッあッいい~」
お決まりの誘いに お決まりの愛撫そして お決まりのセックス
ヒロユキはどうか知らないが ヒメカはマンネリを感じていた
「あ~ ヒメカ イクよ イク」
(あ~ もう終わりかぁ・・)
「あ~ キテ~ あ~」
射精してしまうと ヒロユキは背中を向けて眠ってしまう
ヒメカは満たされない身体を持て余していた
つづく
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