今から2年前世界は未知の病気でパニックになっていた私達もその影響が多いにあり仕事を失い行動は制限され大人も子供も全員マスクをするのが当たり前の世界になっている
私は飲食系の仕事ではなかったのでそれほどのダメージは無かったがそれでも多少の被害は受けていた…政治家は役に立たない政策を毎回繰り返すだけ自分達の生活は何も変わらない国民の事など本気で考えている奴などいない
そんな不自由な生活を2年もやっている日々の中で衝撃的な出会いがあった
勤めてる会社で契約社員としてある女性が入ってきた私は一目でその女性がNaoだとわかったが…でも名字が違う
別れてから数年経っているので結婚していても不思議ではない
昼休みに彼女に声をかけた『久しぶりだね!元気そうで何よりです』
彼女も『貴方も元気そうで良かった』と
周りの目もあるので少しだけお互いの近況など話してまた今度ゆっくり話そうと言って別れた…彼女が働きだして数ヶ月が経った世の中的に特に宣言が出ている訳でもないので『帰りに一杯どう?』と彼女を誘ってみた
彼女も『良いですね~久しぶりに色々な話もしたいし』と快くOKしてくれた
ちょっと洒落たbarで再会を祝して乾杯した…お互い結婚した事や子供の話楽しい時間はあっという間だった
時計は11時になろうとしていた
『そろそろ帰ろうか…』と私が言うと
彼女も『また誘って下さいね』とほんのり頬を赤くしていた
駅まで歩いている途中で彼女が手を繋いできた…一瞬ビックリしたが私もその手を優しく包みこんだ懐かしい彼女の感触
『ねぇ~今日は帰りたくないって言ったらどうする?』彼女がイタズラっぽく微笑みかけて言う
『えっ?』と驚いていると少し寂しげに『冗談よ!冗談』と言って繋いでいる手を離そうとする
私は無意識に彼女を抱き締めてキスをしていた…彼女も何も言わずキスを受け入れてくれた
私は一言だけ『いいのかい?』と言う彼女もこの言葉の意味を理解しているのだろう黙ったまま頷いた
私達は人の道を外れる事になるだろうそれでもお互いの気持ちに嘘は付きたくなかった…2人は夜の街に消えていった
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