翌日彼女からメールの返事がきた
『昨日はごめんね~ちょっと体調悪くて早めに休んだんだ!何か用事だった?』
普段の私なら『体調大丈夫?こっちこそごめん特に用事はないんだ』と返しているだろう……でも夕べの女性あれは
モヤモヤした気持ちのまま2週間が過ぎ彼女からは会いたいとか週末部屋に行ってもいい?などとメールが来ていたが仕事が忙しいなどと曖昧な返事をしていた
やがて2人の気持ちは少しずつすれ違いだす…
私はあの一件から彼女を信じられなくなっていたし彼女も私が急に態度を変えた事に不信感を抱いていた
ある日仕事から帰ると彼女が部屋の前に居た『少し話がしたい…』『わかった』
部屋に入っても何も話さない2人その沈黙に耐えられず私が話を切り出す
『話ってなに?』
すると彼女は突然謝ってきた
『ごめんなさい』
これが何を意味するのか…あの夜私が見たのはやはり彼女だったという事か
彼女は続けて『私…指名を取るためにお客さんと寝ました枕営業しました』
心臓の鼓動が一気に早くなる…と同時に怒り、悲しみ、悔しさ、色んな感情が入り交じり言葉がでない
やっぱり……私がそう呟くと彼女もまたごめんなさいと
彼女もあの時私に気付いたと…でも知らんぷりをすればバレないと思ってそのままホテルに入ったとの事
彼女はずっと泣いていた私は彼女が落ち着くまで背中をさすってあげた
私は彼女に『しばらく時間が欲しい色々考えて気持ちの整理もしたいし』今言える精一杯の優しさだった
彼女も『うん』と頷くだけだった
しばらくして同僚から彼女がキャバクラを辞めた事を聞いた人気もあまりなくなってヘルプ要員になったようだった
きっと枕営業をしなくなった為だろうと私は思った……その夜久しぶりに彼女にメールをしてみたが宛先不明でメールは返ってきた電話も繋がらない
こうして私達の関係は終わった
運命というのは時に残酷でまた時に喜びを与えてくれるものだ……彼女と別れて数年後私は知り合いの紹介である女性と結婚した子供も生まれ平凡だが幸せな結婚生活を送っていた
2年前のあの日までは…
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