次の日、夏子さんは30万円が振り込まれていた事を嬉しそうに報告してきた。
僕にもわけてくれるのだろうか?
揉めるのが怖くて聞けずに終わった。
仕事終わりに寄ったコンビニのイートインスペースでコーヒーを飲みながスマホをいじった。
露出して快感を感じ、媚薬入とはいえ排泄する事を我慢し快楽を楽しみ、、、その事を思い出しては自慰にふける。
僕は変態なのだろうか?
いや、元々僕の中には性的な刺激に飢えていて、性的趣向クラブのミッションでそれらが覚まされてきたのだろうか。
イベントでの体験を通して僕の頭の中は色欲でいっぱいになってさしまった。
仕事に行く前、パンツを履かないで行ってドキドキしたい。
下剤を飲んで我慢しながら仕事をしたい。
そんな願望を持つようになってしまった。
これ以上イベントに参加をすれば、願望を止めていた自我が完全に壊れてしまうような気がして少し不安になった。
(それも悪くないかなあ)
僕はコーヒーを飲み干して帰宅した。
1週間経たない内にイベントのお知らせが来た。
僕はドキドキと同時にアソコに血が集まるのを感じた。
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イベント「ピッタリ時間当てゲーム」
再来週の土曜日、21時開始 賞金10万円
内容:某温泉施設で入浴。ピッタリ1時間後に出て来れた方が優勝。
ルール1:湯船に入ったり、身体を洗ったり、サウナに入ったり自由に過ごしてください。施設内には時計はありません。脱衣所に1時間後に出て来て下さい。
(ピッタリ1時間の方がいない場合は1時間に近い方が優勝になります。)
ルール2:男女混浴になります。
ルール3:腕時計等の時間の確認出来るものは持ち込まないで下さい。
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僕は興奮した。
混浴、、、
生で女性の体を見たのは小学校低学年以来だから。
だから、1時間ピッタリどうのこうのではなく、
ただただ混浴というワードにグッと惹かれたのだ。
僕は楽しみでしょうがなかった。
お知らせが来た事を夏子さんにラインで伝えた。
直ぐに夏子さんから電話が来た。
夏子「もしもし?内容見たけど、アンタ大丈夫なの?」
僕「え、あ、はい。やれるだけ頑張ってみようと思います。」
夏子「ばーか。違くて、、アンタ童貞じゃん?どうせ女の身体見た事ないから楽しみにしてんでしょ?」
不埒な心がバレていたようだ。僕はドキッとした。
夏子「ホントにキモイわ。別にいいけどさ、女の身体ばかり見てて優勝出来なかったらシバくから、てか、アンタのやってる事SNSで拡散してやるからね?わかった?」
僕「!?、、、すいません、分かりました。」
僕は一気に血の気が引いた。さっきまでの興奮が嘘のようだ。
もしも僕がこんな事をしている事が周りにバレたら、、、考えただけでゾッとした。
と同時に夏子さんも共犯なのでは?という事も思った。
この時から少しずつ夏子さんに対しての今まで溜まっていたストレス、、怒りみたいな感情が出てきた。
しばらく日にちがたち、確定のメールが届いた。
参加者は18名。。。意外と少ない。
あ!!
もしかしたら今回女性は参加してない可能性もある。
この18人は男性だけの可能性が、、、
でもその時は優勝を目指して取り組むだけだ、、、。
僕はモチベーションを直ぐに立て直すことが出来た。
場所はA旅館、、、聞いた事がない。
直ぐにスマホで検索すると、5年前に潰れた旅館がヒットした。
(??ホントにここなのかな。)
結構検索をしたけどA旅館は現在廃墟になっている事しか出てこなかった。
場所の不安もあり、結局僕のモチベーションは当日まで下がっていた。
当日僕は急いで仕事を終わらせ、現地に向かった。
結構入念な準備もした。
ありがたいことにお知らせメールから当日まで時間があったので、ことある事に1時間という長さを意識して過ごした。
A旅館が見えてきて僕は驚いた。
明かりがついている。。
このイベントのために、潰れたA旅館は稼働しているのか?
僕は雑草の茂った駐車場に車を停めて中に入った。
開始時間の30分前だ。
玄関には着物を来た初老の男性が1人、深々と頭を下げて待ち構えていた。
「ようこそお越しくださいました。私は今回のイベントの責任者の松平と申します。」
ビックリした。初めてクラブの運営の人を見たからだ。
僕が会釈をして、声を出そうとした時、察するように松平さんは声をだした。
松平「タカシ様ですね。存じ上げております。
靴を下駄箱に入れましたら突き当たりの階段を下った先の脱衣所でお待ちください。」
僕は聞きたいこともいっぱいあったけど、とりあえず指示に従い脱衣所に向かった。
脱衣所には女性が4人、男性が6人既についていて、各々くつろいでいた。
巨体のおじさん(50代?)が僕の方に来て声をかけてくれた。
「初めまして。松平さん、、そう、玄関にいた人が集まるまでは楽にしててって言ってたよ。ロッカーは早い者勝ちで好きなの使いな。」
僕「あ、ありがとうございます。」
僕はロッカーを選びながらこの話しかけてくれた男性と色々話をした。
この人の名前はユガタさんと言うらしい。
とても気さくな人だった。
僕は今までずっと気になっていた事を色々質問した。
ユガタさんも初めて運営の人を見たようで、というか集まっていた参加者の人達もこの会話に興味をそそられて、話に入ってきた。
皆どうやら今回初めて運営の人をみたらしい。
ユガタさんがとても気さくな事もあって、皆仲の良いいい雰囲気になっていた。
ユガタ「まあ、勝負の勝ち負けは恨みっこなしってことで。。」
松平「談笑中に失礼します。」
松平さんが来た。
松平「参加者様が全員集まりました。」
周りを見渡すと女性が8名、男性が僕を含めて10名。。。
松平「それではまず、、本日は貴重なお時間を割いての参加、誠に御礼申し上げます。
実は今回はランクの昇格もかかった大事なイベントとなっております。そのため、責任者兼ジャッチとして私、松平が務めさせて頂く事となります。」
ランク昇格も兼ねて??
そんな事はメールにはなかった。
他の人たちも驚いているようだった。
松平「お気づきの方もいらっしゃると思いますが、改めて御説明をさせて頂きます。
今回のイベントは同ランク内で特に優秀な方のみにご案内をさせて頂きました。」
松平「ランク昇格の条件は優勝、、だけではなく、振る舞いや内容も選考基準となります。
上のランクでは振る舞いや自身の欲を試される内容になっているためです。
今回のイベントではそういった、試される内容になっていますので充分にお気をつけ下さい。」
「あの、、、」
1人の女性が控えめに手を挙げた。
松平「はい。ユキ様、なんでしょうか?」
ユキ「あ、もしも振る舞いとか、その、欲?が最低?、、だったりしたら何かペナルティはありますか?」
松平「なるほど。良い質問です。
結論としては、何もありません。
振る舞いや内容が悪いから何かある訳ではございません。例え優勝出来なくても、、昇格しなくても、、また通常通りのイベントもきますし、優秀であればまた昇格イベントにご参加できます。」
ユキ「ありがとうございます。」
ユキさんの言葉に松平さんは優しく微笑んで返した。
松平「ほかにご質問はございますか?」
、、、、
松平「では、、始めましょうか、、
服を脱いでまたココに集まってください。
ロッカーの中にバスタオルがありますので、身体を見られるのが恥ずかしい方はそちらを身体に巻いて下さい。」
振る舞いや欲が試される?、、、
つまり、下心丸出しはダメとかそういうことだろうか?
僕は恥ずかしくはなかったが、女性の裸体をみてアソコが大きくなってしまった時に隠せるように。
また、何となく紳士的かなと思い、バスタオルを腰に巻いた。
他の人たちも同じようだった。
松平「準備はよろしいですか?
では1時間後にお会いしましょう。
スタートです!」
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