私は先輩に連絡を入れ
野球部のマネージャーになる事を決めた
入学式が終わり クラスへ
ニャンコと同じクラス
神様ありがとうー
「ニャンコ 野球部入るよね?」
「いや」
へ?
「どうするの?」
「テニス」
はぁ~あ?
「考えてみたまえ ピチピチのJKがミニで・・・だぜぇ」
だぜぇ、じゃねぇよ!
ピチピチのJK 目の前にいるぞ!
何ならミニ履くぞ
てか 後ろでエアテニスするな!
私は落胆した気持ちで部室へ向かった
てか 部室に居るし もう先輩達にイジられてるし
もぉ ニャンコのバカ
野球部で上杉(仮名)はすでに注目の存在
夏からはエースでって声もある
ニャンコは・・・頑張ッ!
私のラブラブ高校生活は思い掛け無い方向に動きだした
私はある決心をした
ニャンコに告白しよう!
待っててもアイツ絶対に言ってこないから なら私が
練習後 上杉(仮名)に声をかけられた
ニャンコは後片付けや雑用 上杉(仮名)は免除されている
「ねぇ 俺と付き合ってよ」
「ごめん それは ちょっと」
「もう 高校生になったし いいだろ?」
覚えてたのかぁ
「俺 待ってたんだぜ」
え!待っててなんて言ってないよぉ
一度は憧れた人 自分を思ってくれる人 そんな気持ちが油断となった
上杉(仮名)から強引にキスされた
「俺は諦めないよ」
ある日の練習後
遅くなった私はニャンコと別れ
近道の公園を通った
後ろから男に襲われた
抱きつかれ倒される
抵抗するも男の力が強い
ヤメて 助けて ニャンコ!
覆いかぶさる男が消えた
ニャンコ?
「大丈夫か?」
上杉(仮名)だった
反撃してきた男ともみあいになる
なんとか上杉(仮名)が男を追い払ってくれた
「もう大丈夫 大丈夫だよ」
そう言って震える私を抱きしめてくれた
「この事は皆にナイショな!暴力事件とかマズイからな」
念を押された
ニャンコにも話せなかった
翌日 上杉(仮名)は学校を休んだ
私は心配になり放課後部活を休み上杉(仮名)の家を訪ねた
手に包帯が巻かれている
「昨日の?」
「大丈夫だよ かすり傷 ちょっとオーバーに巻いてあるだけさ」
「ゴメンね」
「杏が謝る事じゃないよ」
「でも・・・」
「まあ 秋から頑張るよ」
そうだ もうすぐ夏の予選が始まる
「ごめんなさい ごめんなさい」
私は泣き崩れた
「だから 杏のせいじゃないって」
違う私のせいなのだ ずっとニャンコから一人で遅くに公園の中を通るなって言われてた 私がニャンコとの約束をやぶらなければ・・・
「本当に悪いって思ってる?」
上杉(仮名)に抱きしめられた
「こんなやり方は卑怯だけど」
そう言いながらキスしてきた
「卑怯と思われても 俺は杏が欲しい」
私は○也に抱かれた
ベッドの上 涙を流す私をみて ○也はおそらくロストヴァージンの為だと思っただろう
違う 私はニャンコの笑顔が頭に浮かび泣いた
次の日
私はニャンコの顔をまともに見る事が出来なかった
「俺達これから付き合うから」
○也が突然ニャンコに告げた
ま、待ってまだ・・・
「ふーん そっか まあ 頑張れや」
え!ニャンコそれだけ?そんな・・・
その晩 ニャンコから連絡は無かった
私達ってそんなモノだったの?
ニャンコに引き留めてほしかった
強引でも力づくでも
でも 私はわかってたのかもしれない ニャンコがそんな事しないって
もっと早く貴方に言えばよかったよ
つづく
※元投稿はこちら >>