「俊兄 風間琴音って知ってる?」
遥から呼び出された
「あっ あぁ 孝太郎の会社の上司・・・元上司の娘さんな!」
「俊兄 いろいろ聞きましたけど?」
「え!!!いろいろ・・・って?」
遥は少しふくれ顔で横を向いた
(ヤベー 遥ちゃんの名前出すんじゃ無かったー)
「別に 俊兄が何したっていいんだよ 私・・・関係ないし」
哲男の言葉が頭に浮かぶ
(遥はお前だけを・・・)
俊二は事の経緯を遥に話した
「でも それって 琴音利用したって事でしょ?」
「まあ そうなるね」
「最低!」
「復讐するためには 仕方無かった まあ 言い訳だがな」
「琴音 可哀想」
(イヤイヤ ノリノリだったんだって 自分からカメラ目線でパパ~とか言ってたし アナルだって・・・)
俊二は言葉を呑み込んだ
(てか 俺と姫香さんの事は聞いてるのか?)
「遥ちゃん!琴音ちゃん傷付いてるようだった?」
「うーん あまり・・・」
「だよねー 彼女 孝太郎と付き合ってるんだよ」
「えーーーっ! それは聞いてない」
あの後 何をどうしたのか孝太郎は琴音と付き合い始めた
「いっそ お前も姫香さんとつきあったら?」
「バカ言うな!」
「将来 海山の社長かもよ」
「うん そうしたら 親父にデカイ顔が出来る・・・ってバカ!」
「父さん いろいろありがとうございました」
満男に礼を言う
「いやぁ 礼には及ばん いや 礼を言うのはコッチかもな」
「?」
「俊二 会社や組織って大きくなると派閥が出来る」
「ハイ」
「社長と言えども安泰では無いんだよ」
「え えぇ」
「今回の件で 社長の首に鈴を着けられた」
「え?」
「もう あまり好き勝手は出来ないだろう」
「って 親父が言ってた」
「あー そうだろうな」
「親父は?」
「槙原部長は専務派寄りのアウトローってところ」
(親父らしいな)
「お前は?」
「俺?・・・槙原派かな?」
「え?」
「ゆくゆくは・・・琴音もその一歩だ」
(お前 たくましくなったな)
遥との帰り道
気不味い空気が流れる
「俊兄?」
「ん?」
「私 もう子供じゃナイよ」
俊二の胸に飛び込む遥
「ずっと ずっと 待ってたんだから!」
震える遥を抱きしめた
「遥 俺は逃げも隠れもしない だから もう少し待って」
「もう少し?」
「遥の大切なものはちゃんとした形で受け取りたい」
俊二は遥のおでこにキスをした
数日後
高級ホテルの一室
「遥 緊張してる?」
コクリと頷く
「一緒にお風呂入ろうか?」
俊二は丁寧に遥の身体を洗う
頭のテッペンから足の指一本一本まで
後ろから抱きしめながら湯船に浸かり ごくごく普通の会話をしていた
ベッドで震える遥を抱きしめ
キスをする
「本当に俺でいいんだね?」
強く抱きしめ返す遥が
「しゅ 俊兄 お願い」
震えながら小さく呟く
俊二はゆっくり優しく愛撫を始める
小さなあえぎ声がカワイイ唇から漏れる
俊二のゆっくりとした愛撫は少しづつ遥を快感の波へと運ぶ
その波が徐々に大きくなっていく
俊二が遥の足の間に顔を埋める
「イヤ!俊兄 は 恥ずかしい」
「遥 とっても綺麗だよ」
舌技は遥の快感の波を一層大きくしていく
「あッ 俊兄 あッうッあッ」
少しづつ声が大きくなっていく
俊二はチンポの先端を遥のピンクのオマンコに
徐々に埋め込まれていくチンポ
「いっ いた・・・」
「痛い?」
「だ 大丈夫 俊兄 きて」
半分も入っただろうか
遥の顔が痛みに歪む
その顔も可愛いく愛しく思えた
抵抗する肉壁を押し拡げ奥へと進める
時折キスをすると痛みに耐えるためか激しく舌を絡めてきた
どれ位の時間だったのか
俊二はチンポを抜いた
シーツに拡がる染み
毛布に包まり遥を抱きしめた
時間を置きもう一度挿入
今度はゆっくりと腰を振る
痛みと共に快感が遥に訪れる
逝くまでには至らなかった
俊二もイク事は無く
それでも満足だった
「俊兄?」
「なに?」
「別に気にしないでね」
「何を?」
「私の事」
「どうして?」
「私は俊兄は自由にしてもらいたい パパが何を言っても俊兄は俊兄の思うとおりに」
「そうか・・・ありがとう そう言って貰えて助かるよ」
俊二の胸に遥の涙が落ちる
「俺の自由にさせてもらう」
一瞬 遥の手に力が入った
「遥 一緒になろう」
「え?」
「学校卒業したら結婚しよう」
ポロポロと涙を落とす遥
「遥ぁ 返事は~」
わざとおどけた俊二
「は ハイ」
涙と笑顔の遥の顔は美しかった
駅のホーム 電車を待つ俊二と孝太郎
「そうかぁ 遥ちゃんとねぇ」
「ああ」
「遥ちゃんなら大丈夫だな」
「何が?」
「しっかりお前の手綱を握りそうだ」
「やかましいわ!」
笑い合う二人
電車が近づく
「田所~~~!!!」
叫び声と共に男が突進してくる
「危ない!」
孝太郎を庇った俊二に男が体当たりをした
ホームに落ちた俊二に電車が迫る
キギィィィィィィ
急ブレーキの音 ホームにあがる悲鳴
一瞬立ち上がった俊二は轢タヒを免れたが弾き飛ばされ線路の上を転がった
「うっうわ~~~~~」
叫び声をあげ逃げ出す男
(あれ?)
病室のベッドの上 包帯でグルグル巻の俊二
ベッドの横の器械が時折ピッピッと鳴っている
それを俯瞰で眺めている俊二
(あらら 悲惨だねー)
病室の前の廊下
満男が居る哲男も真由美も居る紗友里も来て居る
孝太郎が泣きながら満男に謝っている
「すいません すいません 俺の 俺のせいで・・・」
「君のせいじゃないよ」
孝太郎の肩を叩きながら満男が言う
(そうだぞ!お前のせいじゃねぇーよ)
みんな泣いている中ただ一人病室のドアを見つめている遥
真由美が遥の肩に手を置く
「俊兄はタヒなない 絶対!」
力強い目で遥は言った
病室に戻り包帯だらけの自分を眺めている
犯人はその後身を投げたらしい
(風間の野郎ー!)
「オイ!」
声がした
「久しぶりだな」
「ノアール!」
「覚えててくれたんだな 光栄だな」
「マ 母さんはどうした?」
「ママでいいぜ」
口元が笑う
「ママは?」
「知らねぇ」
「し 知らないって・・・」
「好きにしてるんじゃねぇの」
「捨てたのか?」
ノアールは肩をすぼめた
ベッドの俊二の包帯の隙間から黒いモヤが出ている
「俺はタヒぬのか?」
「いいや お前はタヒなねえよ」
モヤが人の形に変わる
「見な!」
病室前の長椅子で祈っている遥
「お前は強い女神に守られている だ・か・ら タヒなねえ」
「遥・・・」
「さぁて 行くとするか」
「どこ行くんだよ」
「帰るんだよ」
モヤは形を崩しノアールに取り込まれた
「じゃあな」
「待ってくれ 待てよ ノアール!」
遠ざかる黒い影
「ノアール!!!ありがとう」
黒い影は後ろ手に手を振った
なにかを感じ病室に飛び込む遥
俊二の目が開いている
「せ 先生ー 先生ー」
病室を駆け出していった
数ヶ月後
医師も驚くほどの回復を見せる俊二
病室のベッドの上 キスをする俊二と遥
「ねぇ遥ぁ」
布団を捲ると勃起したチンポが
「もぉ!俊兄 エッチなんだからぁ」
「いいだろ?少しだけ?先っちょだけ?」
「バカ!」
遥は時計に目をやる
「看護師さん来るまで時間あるから・・・」
遥は俊二のパジャマを降ろした
「無理しちゃダメだから お口でね」
遥の舌技に興奮が高まる
「あッあッいいよ遥」
遥の可愛い舌が亀頭を竿を這い回る
射精感が迫る
「え!」
突然 脳揺れが起きる
(な なんで今頃 ノアールも居ないのに?)
段々と激しくなる脳揺れ
射精も近づく
「あッあッママ~」
すべて飲み込んだ遥
「気持ち良かった?俊ちゃん」
「え?しゅ 俊ちゃん?」
俊二を俊ちゃんと呼んだのはただ一人だった
「ま、ママ?」
「もお 俊ちゃん 気づくの遅過ぎ~」
「ど どうして?いつから?遥は?」
「質問し過ぎだぞ!」
遥イヤ典子は笑った
激しさを増す脳揺れに俊二は気を失った
夢の中 黒い影に抱かれる典子 その黒い影に色が付いていく
あえぎ声をあげる典子
黒い影はハッキリとした人になった
黒い影は大人になった俊二だった
目を覚ます俊二
「起きた?」
笑顔の遥
「は?ま?」
「遥でいいよ」
戸惑う俊二
「じゃあ 学校行くね」
「あ あぁ」
「また 夕方ね ノアール」
終わり
長い長い話しになってしまいました
お付き合い頂いた皆様ありがとうございました
次からはもう少し短くしたいと思っています
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