夏休みも終わり
いつもと同じ学校生活
進路指導で少し遅く学校を出る事に
部室の裏から抜け道を目指す
部室に二つの影
杏と上杉(仮名)がキスしてた
別にいいんですよ 付き合ってるんだし でも・・・
何故か学校に戻った俺は正面から帰った
「ニャンコ~」
振り向くと笑顔の杏が居た
「一緒に帰ろ」
トボトボと歩く俺
「どうしたの?なんか暗くない?」
「そんな事ないよ」
貴女のせいではないし 俺は只のクラスメイトだし 選手とマネージャーだし 友人の彼女だし・・・
「上杉(仮名)は?」
「バイトなんじゃない 知らな~い」
「一緒だったんじゃないの?」
「ううん 見かけてない」
そんな嘘は要らないぞ
「ねぇニャンコ 好きな人とか居ないの?」
「え?・・・いない・・・かな」
「あ・・・いない・・・んだ」
なにか変な空気が流れる
俺は努めて明るく
「杏 誰か紹か・・・」
「イヤ!」
そんな力強く喰い気味に答えなくても
その夜 杏の家に呼ばれた
ほのかな期待をもってインターホンを押す
期待は消し飛んだ
ソファーにふんぞり返って座っている胡桃
「な~んだ 助っ人って 誰かと思えばニャンコですか」
話を聞くと
胡桃の塾の宿題を杏は解けなかったと言う事らしい
「ニャンコじゃムリムリ」
オイオイ見くびるなよぉ
「もし解けたら・・・デートしてあげる」
俺は紙とペンでスラスラと解いた
「え?え?解けた・・・の?」
「まだ 初歩的問題だからね」
「そーかー 解けたのかー まさかなー」
なんかセリフが棒読みだな!
「ねぇねぇ いつにする?いつ?」
「なにを?」
「デート デート」
「近いうちな」
何故か嬉しそうな胡桃と何故か不機嫌そうな杏
胡桃とデート
ワンピース姿がカワイイ
ごく普通のデート
映画を観てMックに入り その後はブラブラショッピング
「ニャンコ 今日はありがとう」
「イエイエこちらこそありがとうございました」
俺は包みを渡した
「え?なに?」
「まあ 今日の記念・・・的な」
「開けていい?」
「どうぞ」
ハイ!胡桃ちゃんの素敵な笑顔いただきました~
「さっきアクセサリーショップで見てたでしょ」
「あ、ありがとう」
翌日
「昨日はお楽しみだったみたいで」
あれ?杏 なんか怒ってる?
「ま、まぁ」
「でも アレはどうかなぁ?」
「アレ?」
「中学生にネックレスって早くない?」
(てか なんで私じゃなく 胡桃なんだよ!)
「別にいいんじゃね」
「自慢してきてウルサイんだけどアイツ」
「アハハ てか 杏 なんか機嫌悪い?・・・もしかして」
「な、なによ?」
「生理?」
痛ッ!カバンで殴るんじゃナイ!
3日くらい口きいてくれないでやんの
そんなこんなである秋の日
部室へ入って行く杏の姿が
なにやってんだろ?
部室のドアの隙間から覗くと
上杉(仮名)の股関に顔を埋める杏の姿が・・・
杏はしばらく頭を上下させると 徐ろに立ち上がりスカートの中に手を入れ するりとパンティを下ろした
片足に残されたパンティはあの日と同じピンク
杏は上杉(仮名)に跨がると腰を動かし始めた
それ以上は見るのをヤメた
寂しく家に帰も チンポを握る元気も無し
夜 スマホが鳴る 杏からだった
会って話したいと言われたが正直今日は会いたくないなぁ
でも結局会いに行く俺
公園のブランコに座る二人
「ニャンコ 今日 部室に来たよね?」
「あ、いや、行ってない」
「嘘言わなくていいから 見た・・・よね?」
「う、うん」
「どう思った?」
「え?まあ その 幸せそうでなにより・・・的な」
「それだけ?」
「まぁまぁ お若い事で・・・とか」
「フザケなくていい!」
「ご、ごめん」
沈黙が続いた
「まあ 学校でヤルのはどうかとは思うが いいんじゃねぇの 付き合ってんだしさ 高校生とは言え・・・ねぇ」
「そっか 別に・・・いいのか」
杏の言いたい事がイマイチ掴めず沈黙が続いた
「ニャンコ 覚えてる? 中学の時の夏祭り あの時 私の下駄の鼻緒が切れてさ ニャンコ 自分のTシャツ破いて直してくれたの あの時カッコよくって・・・私・・・ニャンコが・・・って!寝てるんかい!!!」
「コラ!ニャンコ!」
「ふへ は? にゃに?」
「今寝てたよね?」
「な、な、なにを?寝てませんよぉ」
「聞いてた?」
「おう!中学ん時 ハナオってカッコいいヤツが居たって話しだろ」
(ところどころかよ!)
「ニャンコ 帰ろっか」
結局よくわからないまま家に帰った
杏はなにが言いたかったんだ?
てか 中学の時にハナオなんていたかなぁ
つづく
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