久しぶりに乗る故郷の電車は、小学生の時は蒸気機関車だった。
上京する時には、ディーゼル機関車だった。現在では、全て電気電車に変わっていた。
それだけ時代の変化していた。
故郷の駅が近づくと、なんだか騒がしい?
駅に電車が、入ると地元の中学校の音楽部の演奏が、始まった。
なんかイベントかなぁ?
確かこの路線の80周年記念しての電気化の
イベントは、去年終わった。
あの時は、関連企業の来賓として出席した。
なんだろうか('_'?)
僕が、電車から降りると音楽部の演奏が始まった。
「Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!何、何、ふぇ~ぇ」
って唖然です。
「先生お帰りなさい。」って小学生、中学生の女の子達が、花束を持って迎えてくれた。
駅には、大きな垂れ幕に僕の名前が、書かれていた。
当時の担任の先生が、校長先生を車椅子を
押して出迎えてくれた。
「勇治教授お帰りなさい。
我故郷の星になったくれたね(*´∀`)」
って校長先生が、立ち上がり抱きしめられた。
続いて「勇ちゃん~ん」って、抱きついてきたのは、芳子ちゃんだった。
「おぅ~ぉ、勇治(*´▽`*)」って当時の 水泳部の仲間達にも囲まれた。
「何この騒ぎわぁ?」ってびっくりです。
「僕現在の水泳部部長の〇〇です。
先輩このタブレットを、見てください。」
って青年から渡された。
このタブレットには、先輩が数々開発した
ロボットの特集です。
映像の隅っこに、必ずちょこと登場していますよ(´∀`)
そして制作責任者は、勇治教授のお名前が必ず記載されていました。」って見せられた。
田舎ってのは、お祭り騒ぎ大好きなんですよ。
たかが僕1人の帰省の為に、こんなたくさんの人が、出迎えてくれた。
「勇治教授スピーチをお願い致します。」
「Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!
勇治只今帰りました。」ってろれつ回らない挨拶だけしました。
もう力士のパレードみたいに、実家に送られた。
車は、兄貴が改造したオープンカーだった。
実家では、父母と兄が出迎えてくれた。
芳子ちゃんが、「私のお家にも、来てもらえる?」
「ああ、おじいちゃんに挨拶したい。」
今度は、芳子ちゃんの家の高級車に乗って家に向かう。
お屋敷に入るには、セキュリティが、厳重なので、乗り換えた。
年老いた芳子ちゃんの両親に挨拶した。
直ぐおじいちゃんの位牌の部屋に通された。
大きな写真のおじいちゃんが、ニコニコと笑って見えた。
いろんな思い出の話を、した。
すると後ろから芳子ちゃんの父親が、肩を叩いた。
「勇治君遅かった。
芳子は、もう嫁に出してしまったよ。
なんせもう芳子も、三十路になってしまいそうだったんだ。
おじいちゃんとの約束だったのに、すまなない。」って言われた。
その時に僕の携帯に、着信があった。
「おじさん、申し訳ないです。」
「いや、忙しい身だ。
かまわない。」
相手は、水泳部の仲間達だった。
「母校にも、顔出してくれよ。」
「ああ。」
「おじさんいずれゆっくりとお話をさせてください。
僕は、母校にも挨拶して来ます。」って屋敷から出た。
今度は、マイクロバスが、待っていた。
「勇治。」ってかっての仲間達が、待っていた。
「このバスはぁ?」
「芳子ちゃんの両親が、寄付してくれたんだ。
現在の水泳部とテニス部は、全国大会上位の強豪チームだよ(´∀`)
頼もしい後輩達だ。」って言われた。
古い木造校舎は、近代的鉄筋校舎になっていました。
「とりあえず校長先生に挨拶に行こう。
綺麗な女性の校長先生だよ(´∀`)」
って言われた。
時代は、女性も管理者になるんだ。
「失礼します。」
「どうぞ。」
「勇治君は、立派になって嬉しいわぁ
(´∀`)
あの時ビンタして、ごめんなさいね。」
って椅子から立ったスリムな女性を見て、
「Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!、
ああ~ぁ((゚□゚;))」ってびっくりです。
少しシワが、あったけれども、憧れの女性の
初恋のテニス部の部長だった。
「あれから教育の道に進みました。
ちょうど父の跡継ぎになれました。」
「校長先生の娘さんだったんですか?」
って話した。
隣の部屋から、担任の先生に車椅子に押されて校長先生が、入る。
「そうなんだよ(´∀`)
担任の〇〇先生と私には、恋愛相談をよくしたね。
君からは、強気の女の子の事で相談されたね。
ビンタした相手の女の子が、我娘とはね。 今初めて知ったよ。
あの時は、しばらくたってアタックとアドバイスしたね。
もう少し早く帰ってきて欲しかったなぁ。」
「それはあ('_'?)」
「このじゃじゃ馬娘が、やっと去年結婚したんだよ(´∀`)
もう40歳の晩婚だよ。」
「お父さんに聞いたけれども、私勇治君の
初恋の女性だったんですか?
芳子ちゃんではなかったの?」
「あっ、芳子ちゃんは、幼なじみの兄妹みたいな関係だったんです。」
「教育者として、また勉強になりましたわぁ。
思いは、その時確実に告げる事ですね。」
「うむ、〇〇も少しずつ丸くなってきたね
(*´∀`)」って校長室でも、若き思い出が語られた。
僕は、この先輩の事が気がかりになっていたんです。
独身だったら、再アタックするつもりだった。
その後は、彼女の案内で校舎を回った。
「我中学校は、勇治さん達の卒業の後に、 生徒の少人数で、廃校の危機になりました。
でも芳子さんの家が、どんどんマンション建設しました。
少しずつ人口が、戻りつつあります。
この中学校は、特別に地元の方々の寄付と応援で、経営ギリギリです。
そんな所に赴任する校長は、変わり者ですよ。
私位ですよ(*´∀`)」って笑っていた。
なくなってほしくない中学校です。
僕の目的の婚活は、現在停滞した。
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