芳子ちゃんのお屋敷は、近代的な建物に変わっいた。
かつておじいちゃんとキャッチボールした
庭は綺麗に整備されていた。
更にプールもあった。
こんな田舎では、そんな家は無い。
僕が、わがままな芳子ちゃんと喧嘩しないのは、そのプールで泳ぎたいからだった。
芳子ちゃんの父母は、おじいちゃんの遺産を元手に不動産業を始めた。
地元密着型の不動産屋さんは、時代の変化に敏感で、マンション建設を次々と建設した。
田舎が開拓されて、便利になって行ったのもこの家族の活躍と地元の人も大喜びです。
そうなれば跡取り娘の芳子ちゃんと結婚したがる男性は、多い。
そんな男達から守ってあげるのが、僕の役目になった。
まあ学校が、終わる頃にはお迎の車とボディーガードの男女が、守ってくれる。
学校内部は、僕がガードした。
芳子ちゃん自身は、庶民的な育ちなので
女の子達の輪でも仲良くやっていた。
まあとびきり美少女ではなかった。
ごくごく普通の女の子だった。
但し僕の女性関連となると、違った。
「勇治君は、私の旦那様になる人です。
だから誘惑は、しないでください。」
って言いふらす。
ここだけは、中学校時代困った。
思春期なのに彼女が、できなかった。
同級生や先輩に、羨ましいといじめにあったのは、僕の方だった。
ところがおじいちゃんには、柔道の手解きもされていたんです。
それとボディーガードのお兄さんとも、手合わせしていた。
そこいらのの不良達には、負けない。
少しだけ怪我する事は、あった。
そんな時には、芳子ちゃんがべったりです。
そんな中学校時代だった。
でも中学校を卒業すると、高校は都会まで通う様になります。
僕は、兄の影響もあって工業高校に進んだ。
芳子ちゃんは、お嬢様の名門の女子高校に進んだ。
僕は、学校が遠いので寮生活となった。
高校生活は、芳子ちゃんの干渉はない。
団体生活と規則正しい管理される。
これは僕にとって、幸せな環境だった。
部活動が、なくなった分勉学に励んだ。
その結果奨学金優待学生となった。
貧しい我が家には、有難い。
更に卒業する時には、担任から工業系大学の推薦されるまでなった。
僕は、ロボット工学の学部に入学した。
時代的にロボットの開発が、始めた頃です。
僕がやりたかったのは、人に変わって危険な環境をロボットで、変われないか?
そんな気持ちだった。
同じ考えの教授と仲間といろんなモノを、
開発作成しました。
その為実家に戻れるのは、ほとんどなかった。
僕は、設計と開発と実験を担当しました。
いわゆる現場担当を選ぶ。
メディアの取材や論文は、他の人に任せた。
世間からの注目は、嫌だった。
目立ちたくなかったんです。
ある意味育った故郷を、隠したかった。
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