加奈子は、小説執筆の合間に、これまでの性交経験で観察したことに基づいて評論『射精する快楽』を書いた。
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男性の射精は女性には分からない感覚です。
男性にとって射精はセックスのピークですが、射精とはどんな感覚でしょうか。
この文章では、男性が射精する感覚や射精に至るまでの仕組み、イク過程で起こる心理的な変化などを書いていきます。
射精という行為は男性だけが得られる感覚で、女性にとっては未知の領域です。
射精するときはどんな感じがするのでしょうか?
女性にとっては分からないことが多い射精について、私の経験に基づいて簡単にまとめてみました。
射精は女性の「イク」という感覚とは、異なる部分が多い感覚です。
性的な快感がピークに達するという点では同じです。
が、快感の質が大きく異なるので女性と同じ感覚で「イク」を捉えるのは正しくありません。
男性の「イク=射精」は女性の「イク」よりも瞬間的で快感の波の上下も激しいものです。
女性は快感の波が緩やかで時にはセックスの最中に何度も襲ってくるものです。
が、男性は射精の瞬間に向けて快感が一方向に向かっていく傾向があります。
多くの男性にとって射精の瞬間はセックスにおいて一番気持ちが良い瞬間です。
快感の波が一気に押し寄せてその後一気に引いていくというダイナミックな感覚になります。
多くの男性は射精をしてセックスをフィニッシュします。
実際、射精をしないセックスなどセックスではないと思っている人も多いでしょう。
では男性の射精の感覚や射精の仕組みはどうなっているのでしょうか?
射精の瞬間は女性には理解しえない感覚です。
男性の性器を持つ人にしか射精の感覚や快感は理解できません。
とはいえ想像することは可能です。
以下に男性の射精の感覚や快感について男性方の体験談を挙げておきます。
「射精はセックスのピークです、射精というクライマックスに向けてセックスをしているようなもの」
「射精した瞬間は強い快感が全身に走って、なんとも言えない気持ちよさを感じます」
「射精をすると全てのことから解き放たれたような解放感を感じます」
「ストレス解消の手段でもありますね」
「射精すると、セックスした相手に対しても愛情が強くなります」
「射精をするときの精液が一気に尿道を駆け上がるあの快感はかなり気持ちがいいです」
女性の場合尿道と膣は分かれているので、尿道に快感が駆け上がることはそうそうありません。
尿道の精液が勢いよく流れるのが気持ちいいという快感もあるようですね。
男性の射精というのは女性の感覚とは色々と違うことも多いようです。
「射精までの時間って男にとって快感でもあると同時に我慢の時間でもあります」
「射精して一気に精液が出ていくととっても気持ちよくなります」
男性にとって射精とは排泄の一種です。
しかも射精されるまでは我慢が強いられる。
そのため、出そうで出ない感覚を勃起から射精までの間ずっと持続させています。
排泄が一気に、しかも勢いよく出るほど気持ち良いと感じるのは、そういった理由もあります。
「反応が良い女性とか喘ぎ声が好みとか、とにかく性的に相性が良い女性とセックスすると、射精の瞬間の気持ちよさが倍増するような気がします」
射精が行われるメカニズムや過程は同様です。
セックスの相手によって快感の度合いが変化するのは気持ちの問題が大きいということなのでしょう。
この部分では女性の「イク」と同じことが言えるのかもしれません。
男性が満足のいくセックスをしたい場合は女性との性的な相性も大切。
女性が何の反応も示さないようないわゆる「マグロ」と呼ばれる態度でセックスに挑めば男性の射精の快感も浅くなってしまいます。
男性の射精の感覚は女性の「イク」という感覚に比べて短時間かつ鋭いものです。
女性の「イク」快感は緩やかな波のように訪れて緩やかに下っていきます。
が、男性の射精は一気に上り詰めて一気に下っていきます。
快感の波をグラフで表すと打ち上げロケットのようになります。
波の訪れが鋭くて高い分、射精の瞬間の快感は強いものがあるのでしょう。
女性は「イク」という感覚が長時間続きます。
それに対して男性の射精の快感は射精後すぐに消えてなくなります。
女性が長くセックスを楽しみたい場合、男性があっという間に射精してしまうと女性の方に不満が残るといったことも。
男性の精液は尿道を通って射精される仕組みです。
女性の精液は膣から分泌されますが男性の精液は尿道を通ります。
尿道を一気に精液が昇っていくとき、男性にしか分からない気持ちよさを感じるのだそうです。
また射精は筋肉の働きで起きる現象です。
筋肉がしっかりしているほど強い射精が起き、快感が高まります。
興奮しているほど尿道に強い勢いで精液が流れるので、より強い快感を得ることができるのだとか。
また尿道に精液が蓄えられるとき、前立腺も刺激され快感につながります。
尿道に精液が流れるといいうのが、男性の「イク」ということである射精独自の感覚なのでしょう。
射精の直前から射精の瞬間に向けて、男性の中ではやる気のホルモンが大量に分泌されます。
そのため、射精の瞬間に向けてセックスのパートナーに対する支配欲が高まっていく傾向があるのです。
射精の瞬間には相手を逃さないようにするため、多少強引なピストン運動をしてしまうこともあります。
射精の瞬間は男性のオスの本能が一番剥き出しになる瞬間です。
射精をした後は男性の中に今度は鎮静を促すホルモンが一気に放出されます。
そのため、セックスの快感や興奮が高いほど大量のホルモンが分泌され落差が激しくなるのです。
快感が強いセックスをするほど、男性は射精した後に何もできなくなります。
快感が強すぎて女性と会話もままならないことも。
セックスの後も男性にしっかりしてほしい場合はあまり強い快感を与えてはいけないかもしれません。
射精後はプロラクチンやオキシトシンといった、愛情を高める効果があると言われるホルモンが分泌されます。
男性は射精をしたときにこれらのホルモンが多く分泌されます。
そのため、セックスをした相手に対して愛情を強く感じると言われています。
セックスは男性にとって女性との絆を強めるための手段でもあるのです。
セックスをした後に相手の女性を愛おしいと思うのはこういったホルモンの働きにもよるものかもしれません。
射精の瞬間は男性がセックスで一番快感を感じる瞬間です。
一番気持ちいいと言われる射精の瞬間を、女性がもっと気持ちよくしてあげることはできるのでしょうか。
実は、より強く深い射精の快感を、女性もお手伝いできるのです。
射精の瞬間に女性が男性のためにできることを、私のセックス経験の中からいくつかご紹介してみましょう。
射精の瞬間に彼氏のことをギューッと抱き締めてあげてください。
彼氏の射精の満足度がアップします。
射精の瞬間は快感のピークであり、セックスの相手に対して一番征服欲が高まっている瞬間です。
その瞬間に女性が男性を抱き締めることで、男性の支配欲を満足させてあげられます。
射精の瞬間に抱き締めることができるかは、体位にもよります。
が、お互い向かい合っている正常位なら抱き締めやすいでしょう。
射精するとき、大抵の男性は正常位ですから、大丈夫です。
射精の瞬間はペニスが一番刺激を求めているときです。
射精の瞬間に膣が締まることで男性はより強い快感を得ることができます。
射精の瞬間だけでなく射精のプロセスに入るころに締め付けを強くすると、より効果的。
「あ、男性が射精しそう」と思ったら膣を締めて彼氏の快感をアップしてあげましょう。
彼氏も彼女とのセックスに対する満足度がアップし、彼女に対する愛情も増すのではないでしょうか。
大抵の男性はセックスの最中に出す女性の喘ぎ声が好きです。
あまり大げさな喘ぎ声は演技がかっていて引いてしまう男性もいるでしょう。
しかし、喘ぎ声を我慢するよりは思い切って出してしまった方が、より男性が興奮できます。
射精のクライマックスに向けて適度に喘ぎ声を出してあげましょう。
そうすることで、男性は、より射精の興奮が高まって強い快感を得ることができるでしょう。
喘ぎ声が恥ずかしいなら、ひそやかな喘ぎ声でも効果的です。
射精は女性にはない仕組みなので、理解しにくいところも多いでしょう。
男性にとっての射精はセックスにおいて一番快感がピークになる瞬間です。
セックスのクライマックスでもあります。
しっかり理解して男性を気持ちよくしてあげましょう。
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