茜はこの夏で18歳になった。
徹と加奈子は40歳を超えた。
徹と加奈子の性生活は充実していた。
一方、その内容にも変化が出ていた。
以前のような激しく立て続けに十数回も絶頂に達するという動物的な性交ではなくなった。
徐々に互いの躰を愛しみ時間を掛けて念入りに互いの躰を愛撫する。
持続的な快楽を味わう性交に変わっていった。
毎晩の性交も性器を交えている時間は1時間程度だった。
他の時間は他の部位を愛撫したり舐めたり揉んだりしていた。
とはいえ、加奈子の性欲は以前にも増して旺盛になっていた。
継続的に自慰や性交をする女は40歳代~50歳代に掛けてさらに性欲が強くなる傾向がある。
加奈子は徹と2人で自宅にいる時は日中でも徹の躰を求めた。
徹もこれによく応えた。
加奈子の躰を性開発したのは徹だ。
徹の躰を求めてくる加奈子が可愛かった。
そんな加奈子の性の欲望を充分に満たしてあげたかった。
感度の鋭い加奈子は徹が挿入せずとも簡単に絶頂する。
イカせるのは簡単だが、徹はそれをせず、加奈子を長時間焦らした。
その方が、加奈子が徹を求めてくる時間を長引かせられる。
その分、長時間に渡って淫らな性愛の悦びに浸っていられるのだ。
茜と純の旅行中、徹と加奈子は仕事を完全にオフにした。
旅行にも行かず自宅で静養した。
食事は3食ともデリバリーにした。
ハウスキーパーが来る日は彼らが清掃や洗濯をする午前のみバスローブを羽織って書斎かリビングで過ごした。
が、それ以外は全裸で過ごした。
食事やテレビを観る時も全裸だった。
朝8時にデリバリーされる朝食を摂る。
受け取る際のみバスローブを羽織り、食事する前には全裸になる。
コーヒーを飲みながらリビングのソファーで並んで座って寛ぐ。
時々加奈子が徹に顔を近づけて頬にキスをする。
会話の途中でも加奈子は頬や唇にキスする。
加奈子の手が徹の股間に伸び、陰茎を弄ぶ。
また会話を楽しむ。
暫くすると加奈子が徹の前に跪いて徹の股間に顔を埋める。
「ああ……」
徹がかすかに呻いて加奈子の後頭部を両手で抑える。
徹のモノが次第に膨れる。
徹が発情して加奈子をそのまま床の絨毯に押し倒す。
加奈子の両足を大きく広げ、加奈子の顔の両脇へ倒す。
加奈子のパイパンの陰部が丸見えになる。
小陰唇がパックリと開いて桃色の綺麗な膣襞が奥まで見える。
徹は加奈子の濡れた膣口に唇をつけ、優しく音を立てて密を吸い取る。
ジュルジュル、ブチュッブチュッという卑猥な音が静かなリビングに響く。
「ああん……エッチ……」
加奈子が喘ぐ。
数分間のクンニで徹は顔を上げる。
また2人はソファに並んで座る。
コーヒーを飲む。
他愛無い会話を交わす。
また少しして加奈子が徹に顔を近づけて頬にキスをする。
徹の手が加奈子の乳房に伸びる。
乳房と乳首を弄ぶ。
加奈子の唇にキスをする。
今度は加奈子が徹をソファーに押し倒す。
加奈子が徹の両足首を高く掲げる。
加奈子は徹の股間を見つめる。
徹の陰茎は柔らかく萎んでいる。
その根元に柔らかそうな睾丸がある。
加奈子は徹自身に両足首を持たせると、徹の股間に顔を埋める。
睾丸を愛しそうに舐める。
柔らかい陰茎も丹念に舐める。
亀頭の先端から精液が洩れている。
毎晩自分の躰を燃え狂わせてくれるイヤらしい陰茎。
加奈子はこれが好きでたまらない。
徹の陰茎なしには生きられない。
加奈子は陰茎、睾丸、肛門までくまなくしゃぶり尽くす。
徹が喘ぎ始める。
陰茎が再び勃起している。
徹の下腹部に先端が擦れるくらいビンビンに反り返っている。
生命力に溢れて逞しく勃起している。
躍動感をもって脈打っている。
再び徹は躰を起こす。
加奈子と並んで座る。
テレビを見ながらコーヒーを飲む。
しばらく談笑する。
やがて2人は互いに凭れ掛かるように躰を寄せ合う。
徹が加奈子の肩を抱く。
2人は微睡み始める。
誰にも邪魔されない静かな2人だけの時間が過ぎる。
小一時間ほど微睡むと加奈子が起きてトイレに行き、徹も後に続く。
2人はそのままバスルームに入って互いの躰を洗う。
そして再びリビングに戻る。
コーヒーカップを洗う加奈子の背後から徹が加奈子の尻に腰を当てる。
乳房を背後から掴み締める。
徹の陰茎が勃起して加奈子の尻の割れ目に侵入する。
加奈子はカップを洗いながら少しだけ後ろに尻を突き出す。
「お願い、入れて……」
加奈子が切ない声で懇願する。
徹はゆっくり挿入する。
挿入したまま動かない。
手は乳房を弄んでいる。
加奈子は洗い終わるとシンクの縁に両手を突いて後ろに尻をグッと突き出す。
自分から腰を前後に動かしている。
徹が動かなくても加奈子の膣には徹の勃起した逞しいモノれがゆっくりピストンされる。
「あんッ……刺さるぅ……」
加奈子が甲高い声で喘ぎ出す。
性感が高まってきているのが分かる。
昼食後、再び2人はリビングのソファーに並んで寛ぐ。
やはりコーヒーを飲みながらテレビを観る。
加奈子は時々徹の頬にキスをする。
午前中、加奈子は1回もイッていない。
性欲の疼きは僅かなペッティングでたちまち燃え上がる。
徹が加奈子の乳首を弄ぶ。
「ああん、感じちゃうぅ……エッチぃ……」
加奈子が甘えた声でよがる。
徹は加奈子の股間に手を伸ばす。
加奈子のクリトリスを優しく丁寧にゆっくりと転がす。
「あぁ……あぁん……気持ちいいぃ……蕩けちゃうぅ……」
加奈子が目とトロンとさせ、口を半開きにして涎を垂らしながら喘ぐ。
恍惚となって喘ぐ。
「あぁん……感じるぅ……いい気持ちよ……あぁん……気持ちよくて、気持ちよくて……ああ……トロけちゃいそうよ……あなた……もう、どうにでもして……あぁん」
気持ち良すぎて加奈子が僅かに失禁する。
ソファーの上でピュッと洩らす。
「ごめんなさい」
加奈子が恥ずかしそうに徹に謝る。
徹はそんな加奈子がたまらなく可愛い。
ティッシュで加奈子の股間を拭い、絞ったタオルでソファーを拭く。
ファブリーズて仕上げてから2人はシャワーを浴びに行く。
その後、寝室のベッドに横たわる。
加奈子は完全に欲情している。
徹を仰向けにして徹の上に俯せに覆い被さる。
徹の唇に舌を挿し込み、徹の舌と絡める。
強く吸引する。
徹の手が加奈子の尻を掴み締めている。
加奈子は徹の顔を抑えて徹の顔中に唇を這わせてしゃぶり尽くす。
徹の顔全体は加奈子の涎でグチョグチョに濡れる。
徹も恍惚状態になって半開きの口から涎を垂らす。
加奈子は徹の首筋から額まで顔中全体を涎で汚しながら徹の男根を握り締める。
徹の男根は逞しく怒張する。
加奈子は性欲の疼きで発狂しそうになる。
たまらなくなって徹の顔の上に跨る。
淫液を滴らせた陰部を徹の口に押し付ける。
徹の口に加奈子の小陰唇と大陰唇が密着する。
淫液に塗れた陰唇は徹の鼻と口を塞ぐ。
徹は呻きながら加奈子の陰部を唇と舌と歯を使って懸命に愛撫する。
加奈子が気持ちよくなるように緩急をつけてしゃぶる。
「ああッ、おまんこが溶けちゃうッ」
加奈子がよがり喘ぐ。
加奈子の女陰からトプットプッと白濁した膣液が次々に溢れ出る。
「んもうッ、お願いッ、焦らさないでッ、ああッ、早くイカせてッ、ああッ、ああッ」
加奈子は徹の口に陰部を押し付け激しく腰を前後させた。
倉田百三が仮に徹と加奈子の性交する姿を見たらどう思うか。
徹と加奈子は愛し合う夫婦であり恋い慕い合う男女だ。
加奈子が徹の顔に跨って激しく腰を振る姿は「強姦」と言えるか。
徹の躰を使って自分の快楽に溺れる加奈子の行為は「悪」か。
少なくとも加奈子は徹を愛している。
徹も加奈子の行為を喜んでいる。
故に「強姦」ではない。
相手の躰を使って自分の快楽に酔い痴れるのが一般的な性交だ。
が、加奈子「だけの」快楽ではない。
徹も悦んでいる。
徹は加奈子を気持ちよくさせたいのだ。
徹は加奈子に気持ちよくなって欲しいのだ。
徹は加奈子が快楽に酔い痴れることに悦びを感じている。
無論、立場が逆になることもある。
徹が加奈子の顔に跨り加奈子に男根を含ませつつ腰を振ることもある。
徹は加奈子の躰を使って自分の快楽に溺れる。
が、それは加奈子の悦びだ。
加奈子も徹を気持ちよくさせたいのだ。
自分の躰を使って徹に気持ちよくなって欲しいのだ。
相互に相手のことを気遣って性交する。
これが愛し合い恋い慕い合う男女の性交だ。
結果として妊娠するかも知れないが、性交で子供を作る義務はどこにもない。
愛し合う2人、恋い慕い合う2人が気持ちよくなればよい。
互いを想い、互いの躰を愛撫し、互いの唇と躰を重ねて性器を擦り合わせる。
そうすることで、2人とも至福の性的快楽を得る。
それが性交だ。
気持ちよくなるためには2人は性的興奮を昂ぶらせる必要がある。
そのために、相手の躰を弄んだり、「聖らかなる躰を涜す」と考えたりする。
異性を美しい性玩具だと考えたり、目隠ししたり縛って自由を拘束したりする。
バイブを使ったり鞭で打ったり、様々な体位で交わったりする。
非日常的なシチュエーションを演出して性欲を興奮させるのだ。
興奮するのは男ばかりではない。
女も興奮する。
現実の強姦を望む女はほとんどいない。
が、強姦される自身の姿を想い描いて自慰をする女は少なくない。
実際、小学生でも強姦願望のある女児が一定数存在する。
全ての男女が該当するとは限らない。
が、このようなシチュエーションは、互いの愛を深めるたり継続させたりするためには、むしろ必要だと言える。
愛し合い恋い慕い合う男女が合意の上で、双方の快楽を高める為に設定されたシチュエーションだからだ。
性交中に素直に喘ぎ声を出したり卑猥な言葉を発したり淫らな行為を要求したりすることも同様。
互いの性的興奮を高め、性交の快楽を強めることに繋がるのだ。
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