奈美子は321号室に連れて来られた。
性交相手はウラマーの一人だった。
ウラマーは「今日はSMの世界を味わわせてやろう」と言って奈美子をベッドの上に立たせ、縄を取り出した。
奈美子は両手を背面で手錠縛りにされた。
躰は亀甲縛りだ。
胸の位置に六角形が作られてあった。
奈美子はベッドの上で尻を掲げる格好で這わされた。
両手が背中で合わせられている。
顔と両膝をベッドに突く恥ずかしい恰好にされた。
ウラマーは奈美子の顔の前に膝を突くと、奈美子の顔を抱えて己が男根を含ませた。
ウラマーが奈美子の顔を股間に押しつけている。
男根が喉まで刺さっている。苦しかった。
奈美子は懸命に舐めた。
他の男の男根とは異なる香りと味がした。
媚薬? それとも麻薬か?
何かが塗られていた。
ウラマーは奈美子の顔を抱えたまま腰を使った。
奈美子は顎が外れるかと思われるほどの苦しい口腔性交を受けた。
ウラマーは激しく奈美子の口を犯して射精した。
出すことは許されなかった。
奈美子は精液を残らず嚥下した。
奈美子は意識が朦朧としていた。
フワフワと空中を漂うかのような心地よい感覚が生じていた。
「お前は昨晩、ムスリムから余計な話を聞きかじったようだ、しかもそれを夫に話した」
男は低い声で言った。
「……いや、夫ではなかったな、徹という男がお前の夫でないことは分かっている、余計な詮索はしないことだ」
ウラマーは奈美子の口に男根を突っ込んだままそう言った。
穏やかだが冷たい声だった。
奈美子は朦朧とした意識の中でそれを聞いた。
「徹という男は加奈子という女の旦那だろう、加奈子の車と徹の車は同じ鎌倉ナンバーだった」
男が奈美子の乳房を弄んでいる。
「埼玉では滅多に見かけないナンバーが立て続けに現れたのに違和感をもった、それで、徹の車内に盗聴器を仕込んでおいた」
男の手が奈美子の陰部へ入っていた。
「お前が車内で徹に何を話したかは全て把握している、今に徹というヤツも動き出すだろう、今夜あいつには監視役の女をつけてある」
奈美子は「ああ……」と声を洩らした。
感じていた。
「妙な動きをしたら本部に連絡がいく、拷問にかけた上で処分する、昨日お前と寝たムスリムは既にマイクロ波粉砕機に掛けた、瞬殺というヤツだ」
男の指が巧みに奈美子の陰部を弄んでいた。
「お前は女だから別の使い道がある、逆らえば徹と同じ運命を辿ることになるだろう」
奈美子は薬のせいか恍惚となってウラマーの話を聞いていた。
ぼんやりとした頭でこれから麻薬漬けにされることを覚悟した。
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