小学3年生になった純も茜に似て発育がよかった。
既に中学生並の体格になっていた。
姉の影響で学力も相当に高い。
性への興味関心も強かった。
徹や加奈子の著書を読み漁った。
茜が家を出てからは自慰行為の回数が増えた。
すでに射精できる躰になっていた。
休暇期間に茜が家に戻ると親の目を盗んで茜と純は部屋で性交した。
ピルを服用しているから膣内射精だった。
茜が家にいないとき、純は自慰行為かまたは親の留守を見計らって同級生の女の子を家に連れ込んだ。
部屋で淫らな行為に及んだ。
同級生の女の子も秘密の戯れに溺れ込んだ。
じきに純と性交するようになった。
加奈子がそれを目撃したのは冬休み直前の12月下旬のことだった。
予定より早めに出版社との打ち合わせを終えた。
加奈子は昼過ぎ頃に自宅に戻った。
純とのその女の子は学校をサボって純の部屋で性交に及んでいた。
加奈子は誰もいないはずの子供部屋から何か声が聞こえた。
加奈子は人の気配を感じてそっと近づいた。
「あん……ああん……」
明らかに年齢の低い女の子のアノ時の喘ぎ声だ。
加奈子の心臓は高鳴った。
そっとドアを開け、2センチほどの隙間から覗き込む。
目に入ってきた光景は、ベッドの上で胡坐をかいた純。
その上に向かい合うようにして坐って尻を上下させている女の子の後ろ姿だった。
2人とも下半身だけ裸だった。
さすがに見逃せない。
加奈子は一旦ドアをそっと閉めると、2人を驚かさないよう注意しながらドアをノックした。
「純ちゃん、帰ってるの?」
部屋の中は一瞬で静かになった。
慌てて服を着る音が聞こえる。
「開けるわよ」と加奈子。
「ちょっと待って、今着替えてるから、今日、具合が悪くなってさっき早退してきたの」
純の声が聞こえる。
しばらくして純がドアを開けた。
加奈子は部屋の中を見回して相手の女の子の姿を探した。
が、女の子は既にいなかった。
庭へ続くドアが少し開いていた。
純は呼吸を荒げていた。
明らかに焦りが見えた。
加奈子は純をベッドに座らせた。
実際に見たことをすべて純に話し、妊娠や性犯罪の可能性を諭した。
純は観念して素直に認めた。
もうしないと約束した。
が、加奈子は分かっていた。
一度、性交の快楽を知った者は後戻りできないと。
純はまた誰かしらと性交する。
世の母親たちが抱える悩みの多くもこれに関するものだ。
※元投稿はこちら >>