ある初夏の午後、加奈子は茜と横浜へ買い物に行った。
茜は縫いぐるみやアクセサリーの他、図鑑や本を買ってもらった。
茜は賢い娘だった。
学研漫画「ひみつシリーズ」や「日本の歴史」「世界の歴史」をはじめとして、伝記物や子供向けの世界文学全集のなども読んでよく吸収していた。
その帰り道。
加奈子は鎌倉へ向かって相模湾沿いに車を走らせていた。
茜が突然、加奈子に尋ねた。
「ママ、昨日、リビングでパパのオシッコ飲んでたの?」
「えっ?」
加奈子は茜の突然の言葉に動揺した。
が、前夜の性交時にしたフェラチオを茜が見たのだとすぐに悟った。
その時は加奈子はソファーに座っていた。
徹が加奈子の太ももを挟むようにソファーの上に立って加奈子の口に太棒を含ませたのだった。
「ああ、あれはね、ママのお口でパパのおちんちんを気持ちよくしてあげたの」
「ふうん、おちんちんを舐められるとパパは気持ちよくなるの?」
「そう、男の人はね、おちんちんを舐められたり擦られたりすると気持ちよくなるのよ」
「女の人は? 女の人もおまんまんを舐められると気持ちよくなるの?」
茜が目を輝かせて訪ねた。
「そう、女の人も同じ、セックスは子供を作るときだけじゃなくて、愛し合う男の人と女の人が気持ちよくなるためにするのよ」
「そうなんだ……」
「逆に、愛し合ってないと気持ちよくならないの、だから、誰とでもしていいというわけじゃないのよ」
「ふぅん、昨日のパパとママ、すごく気持ちよさそうだったよ、パパとママは愛し合っているんだね」
茜は少し安心した様子に見えた。
加奈子は昨晩の営みを茜に見られていたことに気づいていなかった。
おそらく徹も気づいていまい。
茜が和室で寝ているので、起こさないよう、例によって声を控えて性交したはずだった。
茜が和室を出て廊下を進み、リビングの入り口まで来れば、リビング内での営みはほぼすべて見渡せる。
フェラチオを見ていたとすると、その後どこまで見ていたのか。
最初はソファーに並んで座ってのキスと愛撫だった。
次に徹がソファーの上に立ち、加奈子の口に男根を挿し込んだ。
徹は加奈子の頭を両手で抱えながら腰を前後させた。
茜はこれを見たのだった。
次に加奈子は躰の向きを変え、ソファーの背もたれを抱く姿勢で尻を突き出した。
徹が絨毯に膝を突き、加奈子の尻を抱えながら加奈子の尻に顔を埋めた。
徹は歯と唇と舌で顔を加奈子の性器を巧みに刺激しながら上下させた。
「ああ……いい……」
加奈子が顔を上に向けて喘ぐ。
次に徹は加奈子を床の絨毯の上に仰向けに押し倒した。
両足首を持ち上げて加奈子の両耳脇に押しつけた。
いわゆるマングリ返しの恰好だ。
今思えばこのマングリ返しは加奈子の陰部が茜に丸見えになる向きだった。
徹は加奈子の股間に顔を埋め、縦横に舐め回した。
加奈子は淫らな言葉を口にしながらたちまち昇りつめた。
その後は様々な体位で性交した。
テーブルに両手を突いた加奈子の尻を徹が後背位で抱いた。
太いのを突き立てられて加奈子は絶頂した。
窓際の月明かりの中で対面立位で交わった。
加奈子は徹に抱かれながら激しく責め立てられた。
淫らな言葉を口にしながら再び昇りつめた。
「ああッ、おまんこが気持ちいいわっ、ああッ、あなたっ、もっとおまんこしてっ、ああッ」
硬く逞しいモノで責め抜かれて加奈子は崩れ落ちた。
絨毯に仰向けになった徹の上に加奈子が跨る座位で性交した。
逞しいのを咥え込んで加奈子はアクメに達した。
最後にソファーで正常位で愛し合った。
加奈子は傍若無人なよがり声を放ち続けた。
身を滅ぼすような凄絶な快感が次から次へと襲ってきた。
「ああッ、ああッ、あなたっ、好きっ、好きよっ、ああッ、愛してるわっ」
加奈子は髪を振り乱してよがり叫んだ。
「ああッ、こんなに愛され続けたら、あたしっ、おかしくなっちゃうっ、ああッ」
徹も加奈子の破廉恥な喘ぎ声に耐え難くなっていた。
熱く滾る愛液を加奈子に勢いよく流し込んでいた……。
「セックスって長い時間がかかるんだね」
茜の問いが続く。
「うん、時間をかけて愛し合うと、お互いに気持ちよさが増えていくの」
「へぇ、もっと気持ちよくなるの?」
「そう、どんどん気持ちよくなっていくのよ」
「……それで、どうなるの?」
「もうこれ以上ムリというところまできたら、おちんちんからおまんこの中へ精子が自然に送り込まれるの」
「せいしを送るとき、パパは「えいっ」って言うの?」
「そうじゃないの、パパ自身の力じゃなくて、気持ちよすぎて自然に洩れちゃうっていう感じかな」
「おもらし……?」
「……に近い感じかな、そうすると、赤ちゃんができるの」
「ふぅん、……じゃ、昨日は赤ちゃんができたかもだね」
そう言って茜は無邪気に笑った。
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