一般的には、両親の性交を子供に見せることはタブーとされている。
厚生労働省によれば、親の性交を子供に強制的に見せることは児童虐待に該当するという。
だが、子供自身が望む場合はどうなのか。
世の中の多くの夫婦は子供が産まれてからの夫婦の営みに関して悩みを抱えている。
彼らの経験談には……、
「寝室で性交していたら子供が起きていてドアの隙間から覗いていた」
「リビングでの後背位を見られ、寝ぼけた子供に「何してるの?」と聞かれた」
「正常位での最中、妻の喘ぐ声に驚いた息子が突然寝室に入ってきて「ママを虐めるなっ」と父親の背中に飛びかかってきた」
「ソファで騎上位で性交していたら「ママ、喉乾いた」と小学生の娘が寝ぼけて入ってきて、私達の姿を見て瞬間に目が点になっていた」
……といったものが多い。
子供の側からの話では……、
「子供の頃、両親のセックスを目撃してしまい、怖くてすごいショックだった」
「5歳の時、両親のセックスを見たけど、聞いちゃダメな気がして黙ってた」
「夜中に目が覚めてふと見ると、全裸の父が全裸の母の両足を肩に担いで腰を上下させていたが、子供ながらに見てはいけないものだと悟り、瞬時に寝たフリをした」
……という声が少なくない。
この場合、多くの親は「うまく誤魔化せない」「どう弁解すべきか」と悩む。
子供の方も「見ては(聞いては)いけない」と考える。
突然、両親の性行為を目の当たりにした子供への影響。
自力で他人の性行動に関して読んだり聞いたり経験したりしている中学生程度以上の子供ならば、ある程度の判断や解決法を得られる。
が、小学生以下の子供はこれができない。
普段見たことのない両親の妖しい姿を子供は理解できない。
ただならぬ雰囲気に恐怖を覚える。
「パパとママはお互い大好きだから抱き合っていたんだよ」という弁解は、短期的に誤魔化せても長期的には不信感につながる。
実際、普段はきちんとした身なりで何でも分かっていて頼りできる両親が、ある晩、暗闇の中で全裸で抱き合って妖しい往復運動で喘ぎながら呻き声を洩らしていたら……。
子供のショックは永久に消えない。
児童虐待と言われてもやむを得まい。
両親が仲良しなのは子供にとって嬉しいことだ。
その仲良しぶりを不断から子供に見せておくことが実は肝心と言える。
子供の目の前でハグやキスをし、父親が洋服の上から母親の乳房や尻を触る。
もちろん本気で発情して愛撫するわけではない。
父親が母親の乳房や尻を触る場合、あくまでも仲の良い男女の戯れとしての姿勢が大切だ。
従って母親も演技で「パパったらエッチなんだから」と言って逃げ回る姿を見せる必要がある。
子供はそれを見て、他人に対して、触ってはいけないもの、触らせてはいけないもの、言ってはいけないこと、やってはいけないこと、等々を学んでいく。
その意味では、茜が興味をもった今、加奈子は自分達の性交を茜に見せておいた方がよいと考えた。
以後、これを見られても茜に恐怖心を抱かせずに済む。
両親の仲の良さを嬉しく思うだろう。
茜が思春期に入っても嫌悪感ではなく客観的に肯定的に性交を把捉できるようになる。
多くの日本の子供が両親の性行為を受け入れられない原因は、家庭・学校・社会における偏った内容の性教育にある。
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