ラブホにチェックインした私達は、湯船に湯を張りながら互いの身体を洗い合う。
勿論、これは既に前戯だ。
互いの敏感な部分の復習、そして新たな性感帯の探究。
だが、私は待ちきれない。
ダラダラと。
それ以外に表現しようがない程、淫らな汁が溢れ出す。
だが、それは彼だって同じだ。
いきり勃つ肉棒は反り返り、その先端は彼の臍を指す。
「くひひひひ・・。」
咽喉の奥から搾り出すようにして笑う私。
「・・下品だな・・。」
・・うるせーな・・。
放っとけ・・。
下品でも構わなかった。
待ちきれない私は洗い場の床に彼を座らせると対面座位の体位で彼自身を受け入れる。
ずぶ・・ずぶずぶずぶっ!
「ふぐっ!」
私はボディにアッパーを喰らったボクサーであるかのように呻く。
熱く猛る肉の槍が私の肉壺を貫いていた。
槍の穂先が子宮の入り口を抉ぐる。
・・噛む前に・・味見、だ・・。
彼の首っ玉にぶら下がるような私の眼の前には彼の首筋がある。
私は彼の首筋を舐める。
同じ味だ。
同じ舌触りだ。
同じ匂いだ。
涙が止まらない。
全ての記憶が昨日のことのように蘇る。
二度と手放さないかのように私は彼の躯を抱き締める。
彼も、だ。
痛いくらいの力で私の躯を抱き締める彼。
泣き出しそうだった。
いや、泣いていたのかもしれない。
だが、そんなことどうだっていい。
あそこがムズムズする。
腰が勝手に動き始める。
上下に。
前後に。
時に捻じるようにして。
時に捻ねるようにしながら。
勿論、いつのまにか彼の肩を噛んでいた。
生肉を喰い千切ろうとするかのように。
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