⑦親代わり
引っ越した挨拶するした日の昼に、ドアがノックされた。
「こんにちは、お昼ご飯食べません?」
「えっ( ゚ェ゚)」
「お引っ越しお祝いしましょう。」って普段着にエプロンをしている。
朝方は、ドキドキの服装だったのでギャップに驚く。
まぁごくごく普通のおばさんだった。
「うちは夫婦だけなので、お客様を招いて食事するの歓迎です。」って優しい。
ドアを開けると、「いらっしゃい。」って旦那さんもニコニコして迎えてくれた。
「さぁ遠慮しないでよ。
夫婦だけだとまぁ飽きる、息子みたいな君とは仲良くなりたいんだ。」って言葉にじーんときてしまいました。
上京して独り暮らしで、ホームシック気味だったので、両親を思い出された。
「東北地方なんだぁ?」
「はい、都会は電車がたくさんあってすごいでよ。」
「ははぁ(≡^∇^≡)
先ずは、迷わす帰宅する事だね。」
「実はかみさんが、秋田だったなぁ?」
「秋田美人。」
「まぁ、うまい(*´∀`)」
「私は、九州なんだ。」
「九州男子って、男気が強い。」
「わからん事は、ワシに聞けよ。」
まぁ、ここではかみさんにかなわんがなあ。」
「私が、いじめているみたいな紹介しないでよ。」
ってな具合に和気あいあいな会話しながら食事で迎え入れてくれた。
この頃は、日勤だったので、お隣の世話好きな夫婦と好印象だった。
旦那さんは、大型トラックドライバーと奥様は、主婦とスーパーのパートと普通だった。
「年齢的にも、親父とおふくろと思ってかまわないよ。
これから宜しくなぁ。」って旦那に言われた。
「あっ、洗濯機はまだないでしょう。」
「あのぅ、ここって数ヶ月で取り壊しらしいから
当分は、コインランドリーの予定です。」
「あなたの服は、お母さんに任せなさい。」
「それはちょっと、甘えん坊。」
「たまの晩酌を付き合えよ。
息子と飲みたい。」って言われた。
「だから私達の息子だ。」って頭撫でられた。
この頃から夫婦は、自分たちのお店を持つ為に頑張っていたんです。
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