序章
あれは僕が高校3年の春のことだった。
僕は父親の仕事の関係でとある田舎町に家族で移り住んだ。当然学校も編入になったわけだが田舎だからなのかわからないが、その学校にはまだカースト制が残っていた。
絵美は既に最下位として奴隷のような扱いを受けていた。
ちなみにトップは、ゆかりであった。
父親が町の有力者であることと田舎にしては風貌がよく回りの取り巻きはちやほやしていた。
先生も父親が有力者であるのを知っているので見て見ぬふりをしていたのでやりたい放題であった。
絵美は容姿こそ普通であったが暗かったのが気に入らないらしく、ゆかりに目をつけられ今の地位になったらしい。
当然回りも自分が絵美に変わることを恐れ絵美に関わることがなかった。
僕はそんなことは知らないので席が隣どうしということもあり絵美と仲良くしていた。
しかしある日、僕はゆかりに呼び出された。
ゆかり「工藤君、絵美に関わったらどうなるかわかる?」
僕「え?どういうこと?」
ゆかり「だから絵美は私の奴隷なの」
僕「奴隷って?僕は宮本さんに色々教えてもらっているだけだから」
ゆかり「あんたねぇ、この町で私に逆らってやっていけると思ってるの?」
僕「え?」
取り巻きA「ゆかりさんのお父さんは〇〇会社の社長さんなのよ」
ゆかり「わかった?あなたも私の言うことを聞きなさい」
僕「で、でも…」
ゆかり「あー、イライラするわ、わかった、じゃああんたも絵美と同じ奴隷にしてあげる」
取り巻きB「じゃあつがいですね(笑)」
ゆかり「雄豚と雌豚の奴隷の完成ね、みんなー今日から工藤も奴隷だからねー」
僕「何いってんだよ」
取り巻きA「ゆかりさんのことは絶対なんだよ、もう遅いね」
こうして僕はクラスの中で奴隷的な扱いを受けることとなった。
まぁ奴隷と言ってもパシリのような存在だったから無難に学校生活を送るために言うことを聞いていた。
しかしそんなある日とんでもないことが起こった。
これが僕と絵美の地獄の始まりであった。
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