真鈴のマンコや排便の音、ウンコのニオイでとてつもない快感を得たはずなのに、射精後のタイチには余韻ではなく後悔、自己嫌悪しかなかった。
ウンコのニオイで射精したなんて。ウンコを舐めなかったのは人として、の理性がまだあったからだが、それでもウンコのニオイで興奮していた自分が許せない。もう止めよう、こんなこと。取り返しがつかなくなる前に。昨日から僕はどうかしている。
タイチは男子トイレに移動して丁寧に手を洗った。そしてもう絶対覗きはしない。と決意して学校をあとにした。
しかし、学校を出てしばらく歩いたところで、真鈴のトイレシーンが頭に浮かんで消えなくなった。真鈴のマンコ、真鈴のウンコ、と映像だけでなく言葉も浮かんで来た。ついさっき、あれほど嫌悪したのに、また見たい、また嗅ぎたい。勃起していた。
もう少し覗いたら、満足するはず。それから覗きを止めよう。
タイチは学校に引き返した。まだ確認したいことがあったからだ。学校に入り、職員室に向かう。職員室の廊下の奥に、教職員用のトイレがある。覗けるトイレか確認しておきたかった。
一応、職員室をノックした。返事はない。部活で何人かの教師は来ているはずだが、職員室には誰もいなかった。職員室の廊下を通り過ぎ、トイレの前でタイチは振り返った。生徒用より、出入りしやすい?
トイレの入口は廊下から奥まったところにあるから、出入りは廊下の向こうから見えない。これで和式だったら言うことなし、だ。
女子トイレに入った。トイレ内はやはり染み付いた尿臭がしたが、生徒用トイレほどではなかった。左側に手洗い場、右側に個室が3個。下に隙間があった、ヨッシャあ。便器は入口向き、真ん中に入ると両方覗ける。
タイチは便器を眺めながら、涼香(リョウカ)先生や小夜子(サヨコ)先生もここでオシッコやウンコをしてるのかぁ、と想像した。
タイチは真ん中の個室に入り、下の隙間にスマホを置いた。そして隣りの個室に移動して、便器にしゃがんでみた。普通にしゃがんだだけではスマホは見えなかったが、少し顔を下げると、スマホとはわからないが、あるはずのない物が見える、ことがわかった。隙間に顔やスマホを近付け過ぎるとバレるということだ。試せて良かった。
覗くとき邪魔だな、タイチは角の小箱を小突いた。性知識の乏しいタイチだが、それは生理用品を捨てる箱、というのは知っていた。
開けると中は空だった。肩透かしを食らった気分で、隣りの個室の小箱も開けた。また空っぽ。生徒用トイレは各クラス持ち回りで放課後に掃除している。教師用はいつ掃除をしてるんだろう?小箱が空ということは、やはり平日の放課後?駄目元で最後の小箱を開けると、ペーパーにグルグル巻かれた物が1個あった。
タイチは胸がバクバクしていた。いままで生理用品には興味がなかった。考えたこともなかった。それが、変態に目覚めたタイチにとって、「マンコに直に触れていた物」と急に性の対象になったのだ。
誰もいないのに、音を立てないように慎重に小箱から取り出した。思ったより軽い。ペーパーを解くと、おみくじのような円柱が出てきた。コマーシャルで見るナプキンとは違う気がする。円柱は良く見ると、クルクルと巻かれた何かだった。
テープが効いて剥がしにくい。3分の1ほど剥がしたところで、白い布地に薄く黄色い筋が見えた。それが何かはわかったが、全部広げるまで我慢した。バクバクが止まらない。
テープに太く縮れた毛が付いていた。全て広げた。黄色い筋は途中で左右に広がり、またすぼんで筋になっていた。
鼻を近付ける。すんすん。オシッコのニオイ、濃縮された濃いニオイだった。臭い。すんすん。やっぱり臭い。だけど、いいニオイだ。臭いのにいいニオイ。
味は?舐める?誰の?いや、もう誰のでもいい。味わいたい。
薄い黄色の筋に舌先を付ける。筋は布地に染み込んだのか乾いたのか、味がしなかった。今度は舌を唾液でじゅうぶん潤わせて、黄色いシミ全体を覆うように舌を被せた。
しょっぱ辛さが舌に広げる。間違いなくオシッコの味。舐めるだけでなく噛む。しょっぱ辛いとは別に、しょっぱいだけの部分があった。オシッコじゃない?マン汁ってやつ?
ズボンを下ろし勃起したチンチンを出す。予感はあったが、数回シコっただけで射精した。ジンジンと強い拍動のわりに精液の量は少なく、飛ばずに垂れただけだった。昨日から出し過ぎか?チンチンが痛かった。急に誰の物だったのか気になったが、考えないことにした。きっと部活の教師の誰かだろう。
黄色いシミはなくなっていた。味もニオイもなくなっていた。タイチは縮れ毛をペーパーに取り、シートは元に戻しておいた。あれがおみくじだったら、大吉だな、とタイチはトイレを出た。
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