「大丈夫、心配ない。」
繰り返す彼。
だぁかぁらぁ・・理由を聞いてるの。
「もし、そんなことになったら・・」
うん。そうなったら?
「俺、お前を酷い捨て方で捨てるから。」
はぁ?
「俺と過ごした時間、バージン奪われたこと、心底、後悔するような、そんな捨て方するから。」
いや、ちょっと・・
「そうしたら、さ・・・」
あたしは彼を嫌いになれる。
あたしは彼との想い出を忘れたくなる。
『やっぱり、こういう時にリスクを背負ってこそ、男は何ボだよ。』
初めて抱かれた日、あたしの申し出を受けてくれた理由に答えてくれた彼のセリフが、頭の中でリフレインする。
馬鹿・・。
先にタネ明かししたら無意味じゃん・・。
馬鹿・・。
ますます好きになっちゃうじゃん・・。
絶対、忘れられなくなっちゃうよぉ・・。
だから、あたしは彼の優しさに甘えてはいられない。
その時が来たら、あたしは彼を嫌いにならなければならない。
少なくとも、キレイさっぱり別れなければならない。
忘れた振りをしなければならない。
「れったいれふよ(絶対ですよ)・・・。」
「うん。絶対、だ。」
・・よく分かったな・・。
で、だ。
その後、あたし達は昼までケモノのように互いの躯を貪りましたとさ。
いやぁ・・。
・・感情が昂ぶった後のエッチって・・
凄いよ、ね・・・。
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