まるでセミだ。
気に止まったセミのように彼の身体にしがみついて躯を震わせるあたし。
情け無い。
だが彼の言わんとしていたコトが、朧げながら理解出来たような気がしていた。
相手が気持ち良くなるようにすれば、自分も気持ちいいんだ。
「分かった?」
「わ、分かった・・ような・・。あ!」
彼の指先があたしの腰、、尾槌骨の辺りに触れた。
そのまま、そこを指の先で強めに掻かれた。
ふひぃん!
最早、メロメロだった。
その日、二度目の絶頂。
あたしは彼の言ったことを理解していた。
フェラチオは到達点にして出発点に非ず。
その旨を伝えた時、彼は満足そうに微笑んでくれた。
「見事じゃ。」
・・・何で師匠モードなの?
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