くつくつと笑いながら彼は言う。
痛かったら、或いは嫌なことは言ってね。
痛いのはともかく、嫌なことって何だろう。
ぼんやりと考えているあたしを他所に彼は次の行動に移る。
あ。
浴衣の上から片方の乳首が指で摘ままれた。
乳首を軽く捻りながら残りの乳首を、、これまた浴衣の上から口に含む彼。
ひぃっ・・。
・・蕩けちゃう・・よぉ・・。
彼の手が乳首から離れた。
離れた手がゆっくりと浴衣の上を滑り、太腿に辿り着く。
と、彼の手が浴衣の下に潜り込み、太腿の内側の肌を撫で始めた。
軽く立てた爪の先で優しく引っ掻かれると背筋がゾワゾワする。
しばらく撫でたり掻いたりを繰り返されたあたしは、涙目になっていた。
興奮していた。
気持ち良かった。
それに・・・安心していた。
不感症、或いは躯に欠陥があるのではないか、そんな密かな悩みが解消されたのだ。
「あっ!」
あたしは今日、何度目かに声を漏らす。
彼の手が股間に触れたのだ。
「痛い?」
「・・び、びっくりしただけ・・です。」
ぴたりと動きを止めていた彼の手が再び蠢き始める。
膣の入り口に添えるように当てられた指先が、小刻みに振動する動きに合わせて湿った音が漏れ始めた。
ぴちゃ・・くちゅ・・ぷちょ・・・
あたしは濡れていた。
恥ずかしかった。
淫らな汁を滴らせているのだ。
嬉しかった。
女としての機能に関する不安が払拭されたのだ。
心配だった。
・・次は・・このまま・・
・・指、挿れられちゃう・・のかな・・。
・・やっぱり痛い・・だろうな・・。
だが案に相違して彼の指はその位置を変える。
あたしの秘裂に沿って移動した指先が停止したその位置。
ぴくり
彼の指先が蠢いた。
敏感な肉の突起、すなわちクリトリスを捏ね始めたのだ。
「あひゃん!」
その瞬間、あたしは世にも奇妙な悲鳴をあげる。
「痛い?」
痛くはない。
だが、それを口にすることが恥ずかしい。
あたしは無言のまま首を何度か横に振る。
「気持ちいい?」
気持ちいいなんてもんじゃない。
だが、それを口にすることは、恥ずかしいを超え、はしたない。
あたしは無言のまま繰り返し首を縦に振る。
再び蠢き始める彼の指。
緩急、強弱を調整しながら捏ねられるクリトリスから、痺れるような快感が下腹部に広がっていく。
いや、下腹部だけではない。
乳首からも、だ。
いつの間にかあたしは彼に三箇所を同時に責められていた。
右手で股間を。
左手で右の乳首を。
唇に含まれ、舌で転がされる左の乳首。
しかも、だ。
完全に肌蹴られた浴衣、その為、あたしの胸元から股間は完全に露出している。
は、は、は、恥ずかしいぃぃぃ・・。
その瞬間、あたしは果てていた。
その日、二度目の絶頂は人生でも二度目。
・・一日に二回もイッちゃうなんて・・
・・しかも処女・・・なのに・・
・・なんて、はしたない・・。
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