「そろそろあたし帰るね、続きはふたりでして」少女は微笑み立ち上がった
「きょうこ、ありがとう」姫乃樹さんは泣いていた
「よかったね、やっと願いがかなって」
「うん」どちらが年上なのかわからない
「送ろうか」私が言うと
「大丈夫ひとりで帰れるから、姉さんをお願いね。そういえば姉さん、茨城出身の芸能人ににてるよね」
「磯山さ〇か、3年目に言われて、そらからメイクも寄せているの」
「なるほど、ちなみにあたしの本当の姉さん、さやかって言うんだ~、多分姉さんと年一緒かも」
「姉さんは結婚してるの?」
「してないよ、赤ちゃんはいるけど、あたしの二人目のパパの赤ちゃん」
「えっ?」
「うちは複雑な家庭なの、ママがあたしの産んだのも50歳の時だし。本当のパパは他に6人子供いるんだよ。詳しいことは来週会ったときにするね。それじゃ、パパ、姉さんを女にしてあげて」天使は優しく微笑み去って行った。
「あの子、複雑な家庭に育ったんですね」
「そうみたいだね」姫乃樹さんは私に寄り添い、私は彼女を自分の意志で抱きしめていた
「わたしの部屋に来てくれませんか」磯山さ〇か似の女性は私の目を見つめた
「ああ、うかがうよ」
「嬉しい、ずっとこの日が来ることを夢見てたんです。あの子、わたしにとって天使そのものです」私にとって彼女は悪魔なのかもしれない。彼女の出現によって、ありふれた日常が崩れていく、だが、新たな日常へと導いてくれるのかもしれない…
※元投稿はこちら >>