家についた。車を停めると着信があった。
「お帰り」きょうこからだった
「ああ」
「やっと顔見れた。昨日見れなかったから」
「そうだったのか」
「それじゃ」
「ああ」電話は切れた。きょうこは近くにいるのか…。私は車から降りると辺りをうかがった。だが人影は無かった。ふと50メートル離れたマンションの5階から光が発せられた。
「きょうこのいる場所わかった?」寝室に入るとメッセージが届いた。
「ああ、マンションの5階だね」
「そう、ママが借りてくれたの、娘の恋愛を応援するために」
「そうか、素敵なお母さんだね」
「うん、大恋愛の末、きょうこを生んでくれたんだよ」
ドアがノックされた
「お父さん、ごはんの準備できてますよ」
「ああ、すぐ行く」
「すまん、食事の時間だ」
「うん、顔見れて、声聞けたから、今夜は安心して眠れる」
「おやすみ」私はキッチンに向かった
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