「もしも~し」舞香は18年前に大流行したアニメの登場人物の真似をして電話に出た
「ちょっと、姉さん、それもしかしてモノマネ?」
「胡蝶し〇ぶと申します」
「まじ、寒いんだけど、つうかそれはやってるころあたし生まれてないし」
「あら、よくご存じで」
「家の姉さんが、二番目のパパと昔を懐かしんでよく観てるから知ってるけど、いいからパパに代わって」舞香は笑顔でスマホを私に渡した
「モノマネ、似てるよ」私は微笑んだ
「ちょっと、パパ、何してるのよ!あたしのミッションは進んでるんでしょうね~」
「それが、悩んでる」
「もう、土曜が期限だからね、それまでにクリアできなかったら、きょうこの家に泊まりに来てもらうからね~」
「…」
「もう、頼りないな、姉さんに代わって」
「もしも~し」
「いい加減に似てないモノマネはやめてよ、土曜日までにまさとがあたしを抱かなかったら、あなたたちのラブラブ同棲生活はおしまいだからね!」きょうこの口調は厳しかった
「わかってるわ、きょうこ、あなたには感謝してるから、わたしががまんすればいいんだもんね」
「姉さん、そこまで腹決まってんだ」
「ええ」
「わかった、まさとはあきらめる、その代わり、パパに今週の金曜、わたしの家に泊まりに来るように言って、絶対だかんね~」
「わかったわ」
「それじゃ、姉さん、あたしあんたのこと嫌いじゃないよ」
「わたしも、おやすみ」
「おやすみ」電話は切れた
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