私の妻への電話は30秒で終了した。
「今夜、久しぶりに会った友達の家に泊まるから」
「そうですか、お友達によろしく言ってください。今夜お父さん帰らないって」リビングで子供たちが近くにいるのか妻が電話口を塞いだのか声が小さくなっていた
「やった~」
「よし!」子供たちの声が聞こえた
「それじゃ、明日帰ったら外に食事に連れてってくださいね」
「わかった」私は電話を切った
「大丈夫でした?」舞香が覗き込んだ
「ああ、子供たちは喜んでたよ、私が帰らないと知って」
「そう」舞香は視線を落とした
「それじゃ、わたしもメールしますね」舞香がスマホの電源を入れると、きょうこからのメールが飛び込んできた
「お~い、どうなった~、気になる~」当然女子高生らしい絵文字もついていた
「無事、女になれたよ、今夜はずっと一緒にいてくれるって」文面を読み上げ、舞香は送信した。
「やった~、おめでとう、ってやっぱヴァージンだったのね。パパに言っといて、あたしとの約束守れなかったらどうなるか覚えてるでしょうねって」
「言っておくね」舞香はメールを送信した
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