年が明けたところで、美晴や和子とやることは変わらなかった。
変わったことと言えば、和子を抱いているときの和子の様子が、弘樹を完全に受け入れているような感覚になった。
だが、弘樹自身は、すでに和子にも美晴にも飽きており、性欲処理の道具としてしか見ていない。
使い分けはなく、ただ気分によってどちらかとするだけだった。
一人暮らしを考えていた美晴は、具体的な行動に入っていた。
時には、内見に弘樹を連れて行くこともあり、不動産屋からは「彼氏さん、お若くて良いですね。」などと叔母と甥の関係に見られたことは一度もなかった。
それくらい弘樹は大人びている雰囲気を出していた。
決して老けているわけではなく、年齢以上の爽やかさが出ている感じだった。
そして、その年の2月に美晴は一人暮らしを弘樹の家の近くで始めることになった。
美晴の当初の思いの弘樹から離れる事とは別にむしろ弘樹の近くでお互いに都合良くなった形になった。
弘樹から合鍵を要求されたわけではないが、念のためと称して、弘樹の母親に合鍵を渡した。
その合鍵を使い、弘樹はいつでも美晴の部屋に行くことが出来、試験前などに勉強部屋として使うようになっていた。
もちろん気が向いたら、美晴とSEXして、美晴は弘樹を受け入れてしまうから、彼氏を作ろうともしなかった。
この一人暮らしを機に美晴は、さらに弘樹にはまっていくことになる。
人当りが良く、年齢にいい意味で不相応な爽やかさの弘樹は、近所のおばさんたちにも人気があった。
色んな考えを持っている人々が生活をしているのが、世の中というものである。
弘樹が中学2年になる春休みの部活帰りのことだった。
友達と別れて、とぼとぼと歩いていると、後ろから声を掛けてきたのは、佳恵だった。
佳恵は40代半ばだが、近所でも評判の美人で有名だが、お嬢様育ちのせいか、世間知らずな所が多々あり、
会社を経営している旦那は旦那で、そんな佳恵に愛想をつかし、外に女を作っていると、もっぱら近所で悪い意味でも有名だった。
佳恵は買い物袋から、500mmlのスポーツドリンクを取り出して、弘樹に手渡した。
自転車を押しながら、弘樹と一緒に歩いて帰る最中に、何気なく弘樹を自宅にお茶に誘った。
弘樹からしても、佳恵は綺麗すぎて高嶺の花で、そんな佳恵から誘われたのだから、断る理由はないはずだった。
「こんな格好ですけど…」
と建前の躊躇は佳恵に一蹴され、十数分後には佳恵の自宅のリビングのソファに座っていた。
お茶を用意してくれていた佳恵の後姿から、もしSEXをしたら、どう攻めるかを想像してしまうと、
それが頭から離れなかった。
そんな事を露知らずの佳恵は、弘樹の隣に腰を下ろすと、世間話を適当に始めた。
この時、佳恵はただ話し相手が欲しかっただけだった。
近所の人たちと話していても、自分だけ浮いていて、どこか馬鹿にされているのは、気づいていたから、何となく避けていた。
その噂の旦那とは実はすでに離婚が成立していて、子供もなく、本当は一人でそこに住んでいたから、寂しさは常にあり、それに耐えていた。
だけど、それも限界があり、その時にたまたまスーパーの帰り道に弘樹がいた。
それだけだった。
佳恵は弘樹と話していると、何となく落ち着きながらも、高揚してくる感覚があり、楽しかった。
それを伝えると、弘樹に促されるように、座ったままだが、手を繋いでいた。
さらに会話を重ねていくと、その弘樹の手が佳恵の腰に回っていて、キスしたところで、佳恵は我に返ったが、
弘樹に「二人だけの秘密にしておけば…」という言葉に、激しいキスが続いてしまった。
色々と秘密にされてきたことはあるが、自分がこんな秘密を持つことが初めてだった。
中学生の弘樹にリードされ、全てを脱いだ佳恵は弘樹の腕の中にいた。
甘美な言葉と共に情熱的な愛撫で、佳恵は久しぶりに女になった気がした。
『綺麗な女でも脱がしてしまえば、ただの女だな』
弘樹は内心そう思いながら、佳恵を弄ぶように愛撫していただけだった。
綺麗な顔に快感に耐えるような苦悶の表情が浮かび上がっても、また綺麗だった。
そんな事を佳恵の表情を眺めながら、口に含むように促した。
年齢の割に、経験人数が旦那だけの佳恵は、とにかく弘樹の言うとおりに、弘樹が気持ち良く思ってもらえるために励んだ。
弘樹の方が、佳恵自身をさらに快感の境地へと誘っていた。
知り合いの中学生とそういう関係になってしまう罪悪感がなかった訳ではなかったが、
自分から腰を落として、弘樹のを沈めると、腰を動かしてしまった。
弱めとはいえ、クーラーが少し効いていたのに、佳恵の体が少し汗ばんむくらい、弘樹は激しく、情熱的に佳恵を責めた。
事が終わると、二人でシャワーを浴びた。
佳恵は久しぶりの恋人気分に浸り、弘樹はそれに合わせるようにしていた。
世間知らずの40代半ばの佳恵よりもそれなりに経験を積んだ中学生の弘樹の方が何枚も上手だった。
帰りに玄関先で見送る時も、佳恵の方から「また来てくれる?」と聞いてしまった。
「キスしてくれたら」と答える中学生の弘樹もどうかと思うが、玄関でまた激しいキスがあり、
その間に弘樹の指が佳恵の股間に入れられると、
「濡れてるよ。」と中学生に指摘されてしまい、恥ずかしがる佳恵も佳恵だった。
佳恵はその晩弘樹に抱かれた余韻に浸りながら眠りについた。
翌日は朝から弘樹が佳恵の家にいた。
部活も塾もなかった弘樹は、鉄は熱いうちに打てではないが、早め早めにせっかくものにした佳恵を完全に手に収めようとした。
家事をそそくさと終えた佳恵は、ソファに座って、テレビを見ながら待っていた弘樹の横に座った。
弘樹からキスをされただけで、何かスイッチが入った佳恵は、そのままソファで抱かれた。
途中の休憩は、場所を寝室に変えた時だけで、再び抱かれているうちに、空腹を感じたのが、夕方だった。
二人とも汗だくだった。
佳恵を満足させながらの計4回の放出は、さすがに弘樹もきつさを覚えた。
4月になると、佳恵の方が少し暴走をし始める。弘樹を自宅に泊めたのだった。
それは佳恵の思いに弘樹が答えた形で、すでに佳恵は弘樹にはまってしまっていた。
春休み最後の日に、佳恵は弘樹をデートに誘った。
予め佳恵に預けておいた私服を持って、佳恵が弘樹の学校近くの待ち合わせ場所まで、車で来ると、
その場で部活終わりの弘樹は着替えた。
弘樹が観たいと言っていた映画を見に行ったのだが、その最中のことだった。
弘樹の手が隣の佳恵の膝に伸びてきた。
足が少しずつ広げられ、佳恵は恥ずかしさから、少し腰を前に突き出すようにしていくと、さらに開きやすくなった膝は、
弘樹の片足に乗せられた。
スカートが少しずつたくし上げられ、網タイツ越しに弘樹の手が佳恵の太ももに触れた。
その手が佳恵の股間に近づけば、近づくほど、佳恵は映画に集中しようとしていた。
ビリっとスカートの中から聞こえると、パンツの脇から、弘樹の指が入ってきて、腰を前に突き出していた佳恵の股間に触れた。
「濡れてるよ。」
耳元でそう囁かれると、暗くて、その場では分からなかったが、佳恵は顔から火を吹きたいくらいに真っ赤になっていた。
その言葉を表すかのようにクチュクチュと音がスカートの中から聞こえてきた。
佳恵の口が半開きになり、目は閉じながらも、少し吐息が漏れてしまった。
途中で、弘樹の手によって、佳恵の手がズボンの上からだが、弘樹の股間に置かれて、自分から軽く撫でてしまっていた。
すでに佳恵の中は2本の指によって、かき混ぜられるような愛撫で、恥ずかしい音がさらに大きくなっていた。
映画のシーンによって、弘樹の指の動きが変化するのも、佳恵からしたら良かった。
男性を自分からホテルに誘うのは初めてだった。
それも相手は中学生なのだが、我慢できなかった。
自ら車を運転していることもあり、弘樹をホテルに連れ込めたが、ラブホテルが初めてだった弘樹は設備に喜んでいた。
男性を押し倒したのも初めての経験だった。
シャワーから上がった後も、まだ喜んでいた弘樹を佳恵は自分からベッドに押し倒したのだ。
我慢できなかった。
それに翌日からは、これまでとは生活がまた変わり、弘樹と都合よく会えなくなる寂しさも重なっていた。
弘樹も負けてはいなかった。途中からは完全に弘樹が佳恵をリードしていた。
佳恵はお尻の穴を弄られたりと少し嫌な事はあったが、弘樹に喜んでもらえるならと答えた。
帰るときに、弘樹は佳恵のパンツを手に取り、ポケットの中に入れてしまった。
佳恵は仕方なく、穴の開いた網タイツをノーパンで穿いた。
「お腹空いたから、途中で食べて行こうよ。」
弘樹に促されて、途中のファミレスに入った。
そんな恰好で佳恵は出歩いたことがなかったから、恥ずかしさもあったが、外見は何も変わらないわけだから、
気にさえしなければ良いと思うようにしていた。
食事が終わり、車に戻ると、弘樹から「少し濡れてるでしょ?」と聞かれた。
佳恵は否定したが、弘樹から言われて、仕方なく自分で触って、弘樹にその指を見せることになった。
濡れていた。
「少し恥ずかしい方が、佳恵さんは興奮するんだね。」
からかうような笑みを浮かべつつ弘樹に言われると、逃げ出すような気持ちで、車を走らせた。
佳恵の家のガレージで降ろしてもらい、帰るつもりだったが、最後にキスをしている最中に、
興奮してしまった佳恵をなだめるように、そのまま車の中でしてしまった。
網タイツの穴はさらに大きくなった。
「綺麗にして」
佳恵は弘樹のを口で綺麗にしたが、そんな事、前の旦那にはしたことがなかった。
弘樹が車から降りようとしたときに、佳恵は自然と涙を流していた。
「もう会えない訳じゃないんだから」と弘樹に笑われても、涙が止まらないくらい、
佳恵の中で弘樹の存在が短期間で大きくなってしまっていた。
進級した初日。
和子の息子である、今は別クラスになった元同級生から声を掛けられた。
「最近、お前が家に来ないけど、どうしてるのか?ってたまに聞かれるんだよ。」
どこか軽蔑しているような目つきで聞かれて、少し気分が良くなかったが、
「確かに、遊びに行ってないしな。お前さえよければ、今日でも遊びに行くよ。」
そんな言葉を適当に返したが、別に元同級生の都合なんて、どうでも良かった。
むしろ、都合が合わない方が好都合なのだ。
入学式が終わり、放課後は早い部活はすでに始まったり、勧誘活動があった。
弘樹の部活も再開したが、人気がある弘樹は勧誘活動組に回された。
しかし、弘樹は野球部であり、女子に寄ってこられても、マネージャーは募集しているわけではなく、
ましてや男子に寄ってくる中1と言うのも、めったにいるものではない。
それでも15人ほどの新中1が仮入部を決めてくれた。
一度、部室までそのメンバーたちを連れて、練習見学もして、解散したが、
弘樹もそのまま帰ることにした。
そのわき目には、元同級生の姿があった。もちろんまっすぐ帰るわけはなく、久しぶりに和子に会いに行った。
和子の息子が、もうすぐ帰ってくるかもしれないことも告げると、分かってくれた和子は、
買い物に行く感じで、車に乗せて、家を後にした。
「ホテルに行ってみたい。」
弘樹は和子に言ってみた。「年齢的にダメだと思うんだけど…」
そんな事を言いつつも、一度、弘樹の家に寄って、弘樹に着替えさせて、少し離れたラブホテルへと向かった。
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