智が果てそうになると、3人とも口に含んだり、腰を激しく動かしたりと、思い思いの場所で智を受け止めた。
「ただいま」
仕事終わりを装い、ビジネスカジュアルの智がその言葉を投げかけた相手は、
理子ではない。
今はフリーアナウンサーをしている智の本当の「妻」の美里だ。
元々、某テレビ局の売れっ子のアナウンサーで、常に『いつフリーになるのか?』と騒がれた存在だった。
用意された夕飯に手を付けながら、
「やっぱり自宅は良いなー」などと、平然と言い放つ智。
この二人が住むマンションは、美里の親が結婚祝いに購入してくれたものだ。
美里も久しぶりに帰ってきた智のの姿に安心感と喜びを覚えた。
一緒に風呂に入ってる時に、いちゃついていたら、美里の方が我慢できなくなり、そのまましてしまった。
本当の妻である美里には、中にしか出さないし、子供が欲しい美里は、その後も智を求めた。
結局朝方まで、愛し合った二人はいつしか寝ていた。
昼頃、目が覚めた美里は、智が作った料理を食べつつ、幸せを感じた。
美里は夕方から仕事で帰りは深夜になる予定になっていた。
「ねぇ…」
ソファに座った二人の体が寄り添い、美里の方から、智に重なった。
カーテンが開け放たれている窓からの陽の光がオレンジ色になり、美里の体には、十分な智の余韻が残ると、シャワーを浴びて、仕事の準備を始めた。
智は、パンツだけの姿で、美里を見送り、自分の部屋に入った。
カバンの中から、パソコンを取り出し、開かれた表計算ソフトには、細かな項目と数字がびっしりと書かれている。
智の本来の肩書は『税理士』だ。
それも20代で資格を取り、当時所属していた事務所では、若手のホープと言われていた。
その分析力は高く評価されていたものの、回ってくる仕事は、零細企業の決算書の作成ばかりだった。
大きな仕事は、例え自分が取ってきた仕事だとしても、先輩達が宛てがわれた。
それでも手伝わされ、事務所を出るのが、深夜になる事が度々あった。
美里と出会ったのは、憂さ晴らしをする為に立ち寄ったバーだった。
美里は当時出演していた番組の打ち上げの2件目として来ていて、
智はバーに似つかわしくない集団に嫌気すら感じていた。
久しぶりに…
ふとそう思った、智はトイレに立った美里に声を掛けた。
智の方から声を掛けたのに、美里が当時の自宅に誘っていた。
美里がどこかの老舗旅館のお嬢様である事は知っていた。
普段は清純派のアナウンサーとして鳴らしていた美里が、智のを口に含み、恥じらいつつも、智を求めて、足を大きく開いた。
智はその様子をスマホで撮影していたが、美里は智の言いなりで、反抗すらしなかった。
それから二人の逢瀬は美里の部屋で行われていた。
2歳年下の美里の28歳の誕生日に、一応けじめを付けようと、プロポーズをした。
答えは分かっていたから、本当にけじめをつけただけだった。
美里の両親に挨拶がてら、美里の実家の旅館に泊まらせてもらった。
両親への挨拶はすでに済ませていて、部屋でくつろいでいる時に、美里の父親から誘われて、
事務所で経営状態をパソコンのデータから見せてもらえた。
経営の殆どをすでに美里の兄に任せ、若女将は兄嫁がしていたが、
どうやら父親として不満があるらしく、税理士の智の意見を聞きたがっていた。
全体で言えば、経営状態は悪くはないが、改善の余地はあると思い、本音で意見を言うと、
それが美里の父親からやたらと気に入られた。
そこから美里と籍を入れる前に、社外取締役として経営陣に名前を連ねた。
義兄の意見を尊重しつつ、改革に望むと、予想よりも短期間で経営が改善され、周りを驚かせた。
月一の経営会議への参加の際には、旅館に泊まった。
夜は、義兄夫婦と飲みながら、経営について話し合うが、いつの間にか智の手は兄嫁の着物の中に。
義兄の前で、兄嫁は智に寄り添い、着物がはだけても、誰も文句を言わなかった。
兄嫁の中に指を入れてかき混ぜると、兄嫁から吐息が漏れ始めるが、義兄は何事もないように、話を続けた。
兄嫁に促すと、兄嫁は、智の浴衣を捲り、パンツを下ろして、口に含んだ。
兄嫁の尻は丸出しになり、智から軽く叩かれた跡もある。
頃合いを見計らって、兄嫁は智に跨り、自分から腰を落とす。
目の前には旦那である義兄がいるにも関わらず…
兄嫁の方から、智と舌を絡ませ合い、腰を上下に動かした。
しばらくして、義兄が一人で部屋を出ていくと、兄嫁の声が大きくなる。
布団の上に移動すると、兄嫁は自ら着物を脱ぎ、裸体を晒して、また智を求めた。
さらに、智の子種も求めて、『こうすると子供が出来やすいの』と後ろから智を求めたりもした。
部屋付き露天風呂でも兄嫁の方から智を求め、深夜に若女将の嬌声が響いた。
いつしか義兄と美里の父親は、智の言いなりになり、智は事務所を立ち上げる際には、多額の資金を提供し、顧客名簿も提供して、今や智の生活を支えるまでになった。
今や白井家の収入もあり、智の年収は少なく見積もっても1億はくだらないところまで伸びた。
テレビの向こう側の美里からは、先程までのメスの姿を想像付かない。
ニュースのメインキャスターとして、原稿を読み、しっかりとした自分の意見を添えていた。
美里が深夜に帰宅したのには気付いたが、起きるのが億劫だったから、そのままベッドで横になっていた。
シャワーを浴びた美里は、寝ている様子だった智にキスをし、少しちょっかいを出してきたが、智は頑として起きなかった。
そのうち美里は、智のズボンを下ろして、口に含んだが、智の反応がいまいちだった事に不満を持ちながらも、渋々寝始めた。
美里が起きた時には、すでに智の姿はマンションからなかった。
2件ほどの打ち合わせを終えて、移動中にデータを入力し終えた、夜白井家のマンションの管理室にいた。
「ここが一番捗るな…」
つぶやきながら、コーヒーを入れた。
緊急時以外は、電話をしてこない。
それが女たちに課したルールだから、仕事以外の電話はほぼ鳴らない。
奥の部屋には、ちゃんとしたベッドもあり、管理室は智の好みにしてある。
たまに女を連れ込むときもあるが、この部屋にいる時は、基本的に一人寝だ。
ベッドの近くのボタンを押すと、壁が横に移動し、管理している部屋の数だけのモニターが表れた。
画面が映っているのは、在室中の女性の部屋のみ、とあるAVメーカーとも契約し、想定よりも安い値段であったが、貴重な収入源になった。
「つまらんな…」
家賃を抑えてやってるんだから、ちゃんと貢献しろよな…
智は不満を持ちつつ、壁を閉じた。
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