「5年生になった時、はるか先生が初めて受け持ったのが俺たちのクラスだった。母親を亡くすまではクラスでも人気者で、女子からもよく声をかけられていた。だが、悲しみからクラスで話をしなくなった俺に、はるか先生は英語を教えてくれるって言ったんだ」
「英語?その頃って英語は小学校では教えてくれなかったでしょ?」
「ああ、だからはるか先生は自宅で俺に教えてくれたんだ。これからは早く英語を勉強した者が勝つ!それが先生の口癖だった。週に二回先生の家で一緒にご飯を食べ、英語を教えてもらった。仕事が忙しい親父はいつも帰って来るのは俺が寝てからだから、食事はいつも一人で食べてた俺は先生と食事するのが楽しかった。」
「優しい先生だったのね」みなみが俺を見つめた。俺がみなみと付き合いだしたのは、どことなくはるか先生に似ていたからだった
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