自分のスカートの中から湿り気を帯びた小さな音が聞こえていた。
ニチッニチッニュチュッグチュッブッチュッ……
舌先がやっと触れるかどうかの激しいタッチが往復を繰り返し、唇を窄めての吸引。
食後のコーヒーを口に運ぼうとしても、カップを持つ手が震えてしまう。
郊外にある古民家をリフォームした飲食店。
撮影は隠し撮りだった。
肩書からは物申さずにはいられずに忠告をした。
懸念した通り無許可でゲリラ撮影なのだ。
公共の場での公然猥褻行為という言葉を無視しなければならない、情けないけど当事者なのだ。
食事中もスカートの中を蠢く手が暗躍するので、料理の味なんか分からなかった。
静かな談笑が聞こえ、素敵な料理を前にそこかしこで笑みが溢れている。こんなにも人の目を気にしたことはない。
食後の和風スイーツとコーヒーが運ばれて来た。
店員が去るとテーブル向かいのスタッフが辺りを確認、堀炬燵風になっている下の空間に姿を消した。
頭では理解をしていてる。背に腹は代えられない、お金の為………心が拒絶する。膝を左右に開こうとするのに抵抗してしまうのだ。
スカートに差し込まれた手が下着を引き抜いていく。
ようやく覚悟を決めた。
脚を割って現れたスタッフの頭を見たくなくて、スカートを被せるしかなかった。
肉壁を割りながら粘膜に届く舌先が上下に往復。
眉間にシワを寄せてしまったかもしれない。
鳥肌が立つのを自覚しながら平静さを装った。
嫌悪感を押し退けようと何かが向かってくる。
強烈な電流が断続的に走る。
何かに縋りたくて辺りに視線を走らせても救いは無くて、宙を彷徨わせる。
弱い所を舌先の連打が攻めた。
堪らなくなってスカートの盛り上がり…スタッフの頭を押し退けようとしてみても離れてはくれない。
クリトリスが吸引されて一瞬息が詰まった。
休むことなく攻めが続く。
テーブルの上では自分以外のスタッフの談笑があった。
意地の悪いスタッフ達が素知らぬ顔で、その時を待っているのかもしれない。
テーブルに突っ伏す様を。
限界を迎えそうだった。
何を考えているのかスタッフが店員を読んだのだ。
追加注文をわざとゆっくりしていた。
その間、下の攻めは中断してくれた…そう思ったのに…指が入ってきたのだ。
注文は1人がやっと終わると、続いてわざと悩みながら時間をかけて注文を伝えるのだ。
ダメ…ダメ…やめて…気持ちいい…もう…もう………
店員が背中を向けるところまでは覚えている。
気がついたら隣に座るスタッフに体重を預けていた。
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