手前味噌な話ではあるが、私はどちらかと言えば『真面目な良い子』であったと思う。
親や先生に心配を掛けるような事はして来なかったし、言い付けも守っていた。勉強もそこそこ真面目に取り組んでいたし、成績も悪い方ではなかった。
決して自己評価が高い人間ではないが、恐らくは『普通の女子高生』と言えるレベルではあっただろう。
そう言えるように努めてきた。
しかしながらあの日以来、私は自室やトイレ等一人になる度に自慰行為に耽ったが、1週間…2週間と日が経つに連れてノーマルな自慰に物足りなさを覚える様になり、次第に勉強が手につかなくなった。
見られたい…
私の中の天秤は、実生活におけるリスク回避よりも脳細胞に刻み込まれた圧倒的快楽に傾く。
ある日の放課後。私は履いていたパンティを鞄にしまって電車に乗り、ドア付近の席に座った。
電車内の乗客は相変わらず疎らであるが、私の陰部は既に高揚して愛液が溢れ、吸収するべきパンティが無い事で内腿までびしょびしょに濡れていた。
私は陰部に触れたい衝動を必死に我慢してモジモジと太腿を擦り合わせる。
「次は~○○~○○~」
車内アナウンスが流れて電車は次の駅に停まる。
ドアが開くと若い二人組の男性と中年男性が乗ってきて、二人組は私に背を向ける様にドア付近に立ち、中年男性は向かいの席に座った。
そして更に次の駅。二人組は降りていき車内には中年男性と私の二人だけになった。
私の我慢は限界だった。
私はスカートを上げて中身をよく見てもらえる様に脚を拡げる。
中年男性は一瞬ぎょっとした表情を見せて視線をそらすが、私がノーパンである事に気が付いて二度見する。
男性は視線を固めたまま少し姿勢を直した。
口が半開きで呼吸が浅いのか、呼吸の度に肩が上下に動き、時々ふーっと大きく息を吐いた。
その様子から興奮している事は間違いないが、声を掛けてくる事でも私を注意するでもなく、じっと見詰める以外は何もしてこない。
恐らく私が未成年の子供である事が理由だろう。
それは私が陰唇を押し開き、愛液を掬った指でクリトリスを弄っても変わらず、まるでおあずけを食らった犬の様に、ただ真剣な眼差しで凝視して爆発しそうな欲望を抑えている。
そして私は男性と視線を合わせたまま、ぷっくりと勃起したクリトリスを捏ね回しながらオナニーを続け、男性の視線の中でオーガズムを迎える。
「あふっ…い…いくぅっ!!」
快感の一瞬後に、目を開けて居られない程の強い衝撃が追い掛けてきて、全身の筋肉が硬直して頭の中が真っ白になる。
びくっ…びくっ…
私が下半身丸出しのまま、放心と痙攣で動けずに居ると、向かいの男性が立ち上がって私の隣に座り直し、黙って私のスカートを直した。
カタタン…カタタン…
男性は私に話し掛けるでもなく、好奇の目を寄せるでもなくただ静かに座っている。それはどこか優しげな雰囲気さえ醸していた。
数駅が過ぎ、私も落ち着いてきた頃に男性は「ありがとう。興奮した」と小声で私に告げ、席を立って電車を降りた。
夕刻を過ぎ、周囲はすっかり暗くなっている。
「あ…」
私もまた反射的に男性を追って電車を降りた。
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