「俺、もっと日詰が欲しい、、、今すぐもう一度日詰を抱きたい、、、」
「うん、、、わたしもシタい、、、今日は誰も居ないから、イッパイしよう、、、」
一回だけでは済まなかった。
二人は何度も求め合った。
体を重ねる都度にその相性の良さをお互いに感じてしまう。
心も躰もひとつになった気がしていた。
次の日の昼休み。
いつも通り弁当を持ってグランドへ向かうと、ルイが追いかけてきた。
「モリシ、待ってよ、、、」
「どうした、日詰?」
「たまには一緒にご飯食べよう?」
「おおっ、いいねえ、、、」
昨日の今日でやはり照れくさいものを感じるが、やっぱりルイはたまらなく魅力的に見える。
「やっぱり日詰はキレイだな、、、」
「いきなり何、、、はずかしいな、、、でも、嬉しい、、、」
微笑むルイの表情に色気が滲み、体が熱くなる。
「なあ日詰、今日も一緒に帰ろうか?」
「うん、、、わたしもモリシのこと、誘おうと思ってた、、、」
ルイの顔が赤らんでくる。
「一緒に帰るだけでいいのか?」
「ううん、イヤだ、、、もう意地悪、、、モリシのエッチ、、、」
二人の考えていることは一緒だった。
本当は今すぐにでも欲しい。
「先輩、こっち、こっち、、、」
「先輩、早く、、、」
昨日の二人が待っていた。
「アイツら、、、」
「ほら、、、やっぱり、、、」
二人は顔を見合わせた。
女性陣三人は自己紹介を始めていた。
「あの日詰さんですよね?ひょっとして、、、先輩と付き合ってるんですか?」
「違うよ、友達だよ、、、」
「よかった、、、日詰さん相手じゃ、勝てるはずがないから、、、あっ、スイマせん、、、」
「いいんだよ、別に、、、気にしないで、、、」
そう言いながら、チラリと俺を睨む。
コワイ、、、
「そんなことよりご飯食べよ、、、」
ルイの一声で賑やかな食事が始まった。
ヒナタが敷いたシートの上で昼食を取る。
まるでピクニックのような気分で話が盛り上がり、みんながあっという間に打ち解けていた。
「日詰さんのお弁当、すごい、、、美味しそう、、、」
ヒナタが目を丸くして、ルイのお弁当を覗きこむ。
「嬉しい、よかったら食べて、、、へへっ、わたし、料理だけには自信があるんだ、、、」
セカイの為に多めに作ってきたのはおくびにも出さない。
「やったぁ!」
「わたしもいいですか?」
「もちろんよ、、、」
その光景をセカイはニヤニヤしながら見つめる。
ふふっ、料理だけじゃないぞ、、、お前は女としても最高だ、、、
「ああ、、、先輩、なんかイヤラシイ笑い方してる、、、」
「本当だ、、、」
こいつら、スルドイ、、、、
「コラ、人を変態みたいに言うな、、、」
「ヘンタイだ、、、」
「変態、、、いいかも、、、」
「この変態ヤロー、、、」
三人からすかさず攻撃される。
「もし先輩と付き合ったら、何されるんだろうね?」
「コワイ、、、でもいいかも、、、」
「ヒナタ、あんたさっきからヘンなこと言ってるから、、、」
「エヘヘ、、、」
こいつ、やっぱり変わってる。
「なにもしないって、、、俺、お子ちゃまだし、、、」
「ウソ!」
「ウソだ、、、」
「ウソつき、、、」
「お前ら、気合い過ぎ、、、」
みんなで声をあげて笑う。
こんなの楽しい食事は久し振りだ。
つづく
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