映画が始まりしばらくたったとき、アツシがミドリの肩に腕を回してきた。
ミドリはアツシにからかわれていると思い、
「冗談としても、こういうのはダメです。」
と言ってその腕をどけようとした。
「冗談じゃないよ、、、俺、斉田さんのこと、、可愛いなって、ずっと思ってた、、、」
「えっ、、、」
思わず見上げるようにアツシの顔を見る。
あっという間に唇を奪われていた。
「んんッ、、、んッ、んッ、、、」
場所が場所だけに大声を出すことも、もちろん暴れることも出来ない。
相手の胸を押し返そうとしてもびくともしない。
アツシの唇がミドリの唇にへばりつき、離れようとしない。
そのうちにアツシの手が胸に伸びてきた。
「んんッ、、、イヤッ、、、」
「すごく大きい、、、斉田さんって着痩せするんだね、、、俺、ガマン出来ないよ、、、」
胸を執拗に愛撫されているうちに、いつの間にか抵抗することを忘れていた。
そして絡めてくるアツシの舌に自ら応えるようになっていた。
気づかないうちに胸がはだけられていた。
乳房をまさぐられながら、乳首を舐められ吸われた。
「んッ、んんッ、、、、あん、、んん、んッ、、、」
ミドリは感じていた。
感じすぎて声がでそうになる。
「ダ、、メ、、、ここじゃイヤ、、、恥ずかしい、、、」
「二人きりになれる場所に行く?」
ミドリはアツシの言葉に頷いてしまっていた。
やっぱり、こんな女、チョロいもんだぜ、、、
アツシは心の中でほくそ笑んでいた。
ソラ、お前の女をこれからたっぷり楽しんでやるからな、、、
ラブホに連れ込まれ、ミドリはあっというまに全裸にされていた。
ベッドの上に横たえられる。
どうして、わたしはこんなところにいるの?
それも恋人のソラ以外の男と、、、
麻酔をうたれたように、まるで躰がいうことがきかない。
わたし、ヘンだ、、、
どうして、、、こんなのいけないことなのに、、、
でもそれは言い訳だった。
憧れていたアツシに自慢の躰を見て欲しかった。
アツシはスゲェと何度も口にして、飽きもせずミドリの躰を眺め、たっぷりと愛撫を加えた。
女の扱いに慣れているアツシは他の男に所有されるべき肉体を貪っていた。
ミドリは我を忘れたように歓喜の声を上げ続けていた。
登りつめたミドリが自分はまだ処女だと告げるとアツシは狂喜した。
ソラの女のバージンを横取り出来る。
暗く濁った喜びが、更に男根を滾らせる。
「ミドリのバージンは俺がもらう!」
感じやすい躰をイカされ、もうろうとした意識の中、黙ってミドリは頷いていた。
その瞬間、ソラの存在は頭の片隅にもなくなっていた。
逃げることが出来ないようにがっちりとホールドされてしまう。
アツシは狙った獲物は絶対に逃さない。
他の男の獲物を奪い取る興奮で、限界まで勃起した男根にゴムをかぶせる。
ソラの女を俺のタネで孕ませる。
そんなタダレた考えが頭をよぎる。
いや、こんな女、飽きたらやり捨てだ。
ガキでもできて、まとわりつかれでもしたら面倒だ。
思いとどまり、避妊具をつけることにした。
醜いほどに反り返った男根をを入り口に押し当てる。
ソラを出し抜ける歪んだ興奮でビクビクと先っぽが跳ねる。
「アッ、あーん、アツシ、、、あたってる、、、」
「ミドリ、ぶちこんでやる!」
何の容赦も無く、ミドリへの思いやりも無く、力任せに一気に貫く。
「や、痛い!やっぱりイヤッ!」
「ガマンしろ!すぐによくなる!」
「イヤだ!ダメえ!ソラ、助けて!」
思いきり叫んでいた。
躰の奥で何かがちぎれた気がした。
激しい痛みを感じながら、ズブズブとアツシが進んでくるのが分かった。
ミドリは奥まで貫かれていた。
ソラの悲しそうな顔が頭に浮かんだ。
ゴメンねソラ、、、バージンをあげられなかった。
涙が頬を伝った。
「お前はもう俺の女だ。」
勝ち誇ったようにアツシは告げた。
この日、痛みを訴え続けるミドリをアツシは構わず抱き続けた。
アツシは三度果てた。
ミドリは家に帰ると泣いた。
ソラを思って泣いた。
ソラにすべてをうち明けようと思った。
でも結局は出来なかった。
勇気がなかった。
ソラに嫌われるのが怖い。
ソラに捨てられたくなかった、、、絶対に、、、
三日後、再びアツシに強引に誘われた。
従うしか無かった。
ミドリはまたアツシに抱かれた。
この日、ミドリはほとんど痛みを感じることが無かった。
痛みを感じない開放感からミドリは自らアツシの体に奉仕していた。
やはり学校一のイケメンに求められる嬉しさが心のどこかにあったのかも知れない。
アツシに求められるまま、初めてのフェラチオを経験した。
嫌悪感は感じなかった。
ソラにすまないと思いながら、自分を女にしてくれた男根に愛おしい思いすら感じはじめていた。
いつしかアツシに喜んで欲しい気持ちになっていて、唇と舌を懸命に使い、淫らに奉仕していた。
そしてミドリの躰も痛み以外のものを感じ始めていた。
もっと感じてみたい、、、
淫らな願望がミドリの心の中にもたげ始めていた。
その次の休日、ミドリはソラの誘いを断って、アツシの誘いを選んでいた。
この日、ミドリは自分の躰に起こることを予感していた。
前日の夜、ミドリはアツシを思い浮かべオナニーをしていた。
アツシを想って自分を慰め、激しく絶頂した。
ソラを想ってするときよりもずっと、、、
ホテルに入り、アツシがシャワーを浴びているところに自分から入っていった。
どこも隠さず、全裸の躰を見せつけるようにして。
驚いているアツシにしがみつき、唇を求めた。
たっぷりと舌を絡め合い、跪くとアツシに教わったフェラチオを時間をかけて施した。
アツシのうめく声が嬉しくて愛撫にも熱がこもる。
そして自らの手で避妊具を装着すると、シャワーを出したまま、鏡に両手をついた。
尻を突き出し、淫らに揺する。
「アツシ、、、欲しいの、、、アアッ、いっぱいシテ!」
興奮したアツシがフェラするだけでドロドロに濡れてしまった膣穴を一気に貫いた。
「ヒイィ、大きい!あーん、感じるよう、、、」
初めから感じていた。
鏡に淫らな自分が映っていた。
恋人以外の男と自分から求めてセックスをするいやらしい女の顔、、、
「アッ、アッ、アッ、、チ○ポ、、、アツシのチ○ポ、イイッ!もっとぉ、、、アツシ、メチャクチャにしてえ!」
ずっと欲しかったものが目の前まで来ているのがわかる。
もうすぐだ、、、
もうすぐわたしは本当の女になる。
シャワーが注ぐ中、二人は絶頂に向かいスパートした。
「このスケベ女が!イカせてやる!」
「イカせて!アツシでイキたいの!アツシのでイカせて!」
「ウウッ、もうダメだ、イクぞ!」
「ああっ、来て!わたしの中で、イッパイ出して!」
「ウオッ、ミドリ!イクッ!」
「ああ、先っぽデカい、ああっ、アツシのが跳ねる!わたしもイクッ!アツシで始めイッチャウ!いっくう!」
背中を反らした。
躰がビクビクと震える。
ミドリは女の歓びを知った。
ミドリはベッドの上でケモノになった。
もっと、もっとアツシが欲しい。
アツシが果てるたびにフェラをした。
ときには跨がり自ら腰を振り、貪り尽くした。
一度覚えると、ミドリはいとも簡単に登りつめるようになった。
ミドリはアツシとのセックスに溺れていった。
でも家に帰り、一人布団に入るといつの間にか涙が溢れてきた。
どうして今日アツシだったの?
ソラに逢って抱かれればよかったじゃない、、、
処女じゃなくなったことを知られたくなかったから?
いや、そんなことはいくらでも誤魔化すことが出来る。
ソラを想って、ソラのために自分で練習したと、、、
そうすればよかった、、、
本当にそんなことを考えているの?
わたしは酷い女だ、、、
本当にずるい女だ、、、
本当はわかっていた。
わたしはアツシで初めてイキたかったんだって、、、
初めてを捧げた男に、初めてイク自分を見て欲しかった。
アツシにわたしはもうアツシの女だと教えたかった。
わたしは本当は二人のうちのどちらが好きなんだろう?
本当は心の奥ではわかっているのに、、、
つづく
※元投稿はこちら >>