まったく好きだな。
まぁ、いつものことか。
こっちとしちゃ、女がその気になってくれなきゃ色っぽい表情が撮れぇからな。
訴えられなきゃ構わねぇけど、ほどほどにしておけよ…。
内心で半ば呆れるのだが、いい映が撮れ始めて撮影に熱が入るカメラマン。
熱いぺニスが挿入されて気が気でないけれど、次々に要求される指示に対応しなければならなかった。
は~い、いいねぇ、そのまま、もう少しこうしようか…
顔の角度、表情を変えながら応える。
意識は前方と、自分の後に向いていた。
男性モデルにも指示は飛ぶが、そつなくこなしているようだ。
ゆっくりと前進し、突き当たりまで来ると、ゆっくりと後退した。
また前進して途中で一旦止まり、一気に突き当たりを叩く。
変な気分になりそうな、そんな予感に警戒した。
理性を強く持たなければと自分を叱咤する。
軽い衝撃を中に受け続けるうちに、段々と変な気持ちになってきた。
動かないて…。
女は顔を上気させていた。困ったような表情や、トロンとした目、時おり男心を擽る表情を見せるのだった。
違うポーズに移った。
男性モデルにだけ聞こえるように抗議する。
止めてください。
はい、じゃあ男性モデルさんと抱きあってください…
仕方なく指示通りに従う。
首に両手を回して抱き合う。
こうして、ああしてね、と抽象的な指示に上手く対応出来ない。
置かれた台に片足を乗せるようにとの指示。
高さが足りず男性モデルが膝裏を抱えた。
要求される表情に応えられずにいた。
クッッ…
中が熱くなった。
体が揺れるからか、動かさないようだ。
密着しているので、鼓動の早さはバレているだろうか。
それならそれでいい。
これ以上はたまらなくなってしまうから…。
男性モデルが椅子に座った。
今度は膝の上に座るようにとのことだ。
マントをに膝に掛けていいとの指示だ。
反り立つぺニスを避けて座った。
男性モデルに寄り掛かるようにとの要求。
ほんの少し腰を浮かせた時だった。
深い所までぺニスは到達していた。
入る際に呻きが出たが、その瞬間がよかったらしくシャッターが連写される。
冷静ではいられなくなった。
動かされないもどかしさを覚える。
ポーズの変更の指示。
ふたり一緒にマントを腰に回して欲しいと。
次に、男性モデルは女性を持ち上げるようにと。
意味が理解出来ずにいると、男性モデルが両膝を抱えるので首に抱きつくしかなかった。
お誂え向き。
体が持ち上がる前に挿入されていた。
男性モデルは相変わらず動かないので、自ら腰を動かしたくなる衝動を押さえるのに苦労しなければならなかった。
写る角度に応じて動く男性モデル。
奥が当たっていた。
もどかしさに身動ぎを装って、腰を動かしてしまう。
期待した通りだった。
とろけそうな波の片鱗を感じるのだ。
体を降ろされた。
貴女だけで結構です。
腰にマントを巻いてください。
仮に貴女がこのモデルさんとセックスをするとします。
あくまで演技で結構です。
ご自分のしたいと思う、そんな体位で感じている表情をください。
出来れば迫真の演技ならありがたいですね。
静止画でもね、リアル感が大事なんです。
どれだけ迫真の演技が出来るか、貴女次第で決まりますから。
あくまで演技で結構です。
そう言われても困る。
人前でそんな演技なんて、自分に出来るのか。
自分のしたい体位を教えるようなものだ。
困惑する私に助け船を出したのは、男性モデルだった。
私の手を引き、セットのひとつのソファに連れて行かれた。
先に男性モデルが座る。
彼は上に座れという。
手を引かれ、彼の上に座らざるを得なかった。
耳元で…
腰を動かせばいいんだよ…
と、彼のアドバイス通りに腰をゆっくりと動かし始めた。
やはり恥ずかしくて上手く出来ない。
見かねた彼が胸を掴み、乳首を弄りだす。
それでも気分が乗らないの見て、口をつけてきた。
恥ずかしくて顔から火が吹きそうだ。
気持ちいいが、羞恥心は消えない。
どうにも撮影は膠着した。
どうしたものか。
カメラマンが大胆な提案を挙げた。
こういうのはどうでしょう、クンニリングスを受けるというのは。
もちろん、演技で結構なんです。
無理難題に怒りを覚えた。
どこまで羞恥心を味わえというのか。
だが、本来の目的を思い出した。
選択肢はないことに泣きそうになる。
やるしかなかった。
ソファに座った。
彼がマントを捲りあげて顔を突っ込ませてきた。
これまでの羞恥心を遥かに越えて、死にたくなった。
演技どころではない。
いきなり体を快感が貫いた。
間髪入れずに激しい快感が続いた。
我慢していた声が出てしまう。
受け止めきれない快感に体が悲鳴を上げあげた。
体が不規則に動く。
とんでもない快感から逃れようとするが、止めて欲しくはない。
カメラマンはここぞとばかりにシャッターを押している。
恥ずかしさを感じる余裕はなくなり、頭は快感を処理するだけで精一杯になっている。
…もう、無理だった。
体が複数回、バウンドした。
…欲しかった。
先程と同じように彼に乗った。
最初から彼のぺニスを導き、腰を降ろしてゆく。
何度も挿入されていたが、ちゃんと味わうのはこれが初めてだ。
求めていた快感が中から伝わる。
彼の肩に手を置いて、自分の欲求のままに腰が動く。
今だけは主人も会社も借金も頭にはなかった。
耐えらなくなり、イッた。
彼にそっと促された。
体を上下に弾ませた。
体の芯まで快感が貫く。
あっと感じた瞬間に痙攣が起きた。
仰向けにされた。
マントも引き剥がされた。
彼が入ってきた。
何度も突かれるごとに、堪らない快感に包まれる。
乳首を吸われた。
口の中に舌が入ってきた。
絡み合い、唾液をのむ。
…もう、イッてもいい?
そう彼に聞いた。
無言でペースを上げる。
…たまらない
イッた。
更にピストンを始める。
今イッたばかりなのに、すぐに限界が近づいた。
視界が白くなった。
彼は繰り返す射精のたびに、体を震わせていた。
※元投稿はこちら >>