結衣は友達と久しぶりの旅行に来ていた。
社会人になってからは酷い扱いを受けるようになっていた。業を煮やし、身を守る術にと数珠を身につけてからは、数が減っていた。
ここ数ヵ月は何も起こらず、平穏に過ごせてもいたのだ。
それで思い切って旅行に出かけたのだ。
観光名所を巡り、名物を食べて久しぶりに旅行を楽しんだ。
…カチッ
何かが弾けたような音がしたような…
この時はまだ気がついていなかったが、気づくべきだった………重大な事に。
友達と温泉に入っていた。
完全な女風呂。
これまでに巡った所など、回想しながら話に花が咲いていた。
話は今夜の料理に及んでいたときだった。
いきなり胸をわし掴みにされていた。
…まさか、そんな。
さりげなく腕で隠しながら様子をみた。
乳房が現在進行形で指の形に歪み、変形していた。
…どうしてなの
暗い気持ちになりながら、友達にはなんとか気づかれないようにしたかった。
乳首を吸われていた。
楽しげに話を続ける友達に相槌を打ちながら、舌で転がされるような刺激に耐えていた。
友達と変わらぬ大きさなのに、明らかな勃起をして見せている。
自らを抱き締めるように腕を回したが、効果は望めない。
体が準備を始めたことを認識していた。
姿なき淫悪が注ぐ快感に対して…。
体の、女の芯の部分が疼いていた。
それを察したように湯の中で組ん脚を通り越し、割れ目をなぞり始めた。
身悶えを湯をすくいかけることで、誤魔化した。
突起を捕らえ、こねくり回す。
男性のソレをフェラチオするかのように、実に細かく前後に滑らせる。
吸着感がありながら柔らかな感触は、鈍い快感をもたらせた。
体を捩りながら耐えねばならない。
友達は話の共感を求めては、質問を繰り返した。
そうだよね、そうそう。
ん?こうで、ああだよ…。
執拗な愛撫が始まっていた。
硬く勃起したソレに、更なる快感を与えようと剥き出しにして直に刺激を与えてくる。
女なら大抵は知っている。
タイミングと最深の注意をはらった繊細な愛撫は、この上ない快感をもたらすことを…。
肌に爪を食い込ませ、耐えに絶えるしかない。
…が、波しぶきが上がるほど、大きく痙攣してしまった。
驚愕する友達に…
びっくりした?
と、おちゃらけて誤魔化さなければならなかった。
体がのぼせてきてしまった。
仕方なくタオルを引き寄せ、胸を隠して体を湯の外へ避難させた。
友達から離れ隅まで移動し、景色に感動をする振りをした。
幸いに友達は留まり、そこから会話を続けていた。
体が冷えてきた。
湯に沈むと胡座の上に腰を降ろしたような感覚に陥り、同時に息が詰まった。何かが分け入ってきたのだ。
微妙に上下する体の動きに対し、湯面にうねりが起きる。
お願い、激しくしないで…
友達には気づかれないように、体を左右に揺らし誤魔化す。
子宮の入口に圧迫を感じ、腰を浮かせると突き上げられる。
腰をグラインドさせ、鈍い快感に体が酔いはじめた。
エスカレートしてきそうな雰囲気に立ち上がった。一部だけ設置されている衝立に腕と顎を乗せ、会話を求める友達の対応をする。
後から入ってきた。
尻の肉が少し歪む程度に押さえたピストン。
感じる所を往復されるごとに体を駆け巡る快感。
私が体を少し前後に揺らし、虚ろな目をするのを見て、友達はのぼせているだけだと勘違いしてくれるだろうか。
ちょっと、大丈夫なの?
聞かれたが、全然…もう少し居る
そう答える私に先に上がると言い残し、去っていった。
友達の姿が消え去ると、本格的な動きに変化した。
年齢を重ね30代となった今、セックスの許容は広がっていた。
以前よりも欲求は増し、遥かに深く快感を受け入れられるようになった。
見えない存在に、もっと、もっと、と要求した。
息継ぎのないピストンに呆気なく上り詰め、崩れた。
意図せず縁に掴まった。四つん這いになったところに入ってきた。
バシャバシャと飛沫が舞い、前後に体が押された。
…すごいぃっ
斜めに頭を下げたその顔は、僅かに口を開けて悩ましげに喘いぐ。
時おり襲う強烈な快感に、弾かれたように頭を跳ね上げた。
体が持ち上げられた。
縁に座れということか。
自ら脚を開き、膝を立てた。
予想に反して敏感な突起に刺激を覚え、体に電流が走る。
内腿が痙攣し、腰が壊れた扉のようにカクカクと揺れる。
両乳首に吸着感を覚え、乱暴に転がされ始め…逞しい何かが潜り込んできた。
あの時以来、癖になるほどだった。
今だかつて生身の男性にだって注がれたことのない、おかしくなりそうな快感の始まりである。
ただ、ひたすらに見えないぺニスが打ち込まれ続けた。
同じリズムで、同じペースで。
乳首から、クリトリスから、膣から…頭に電流が流れ続け、加充電に陥った。
腰が浮き、激しく痙攣した。
……………再開される
ズッブズッブッズッブッ
にゅっちゃにゅっちゃにゅっちゃ
卑猥な音を響かせる。
感じるポイントを往き来し、子宮の入口を叩き続けた。
頭が真っ白になり、体が痙攣した。
束の間の後、続行。
息が出来ない。
いぃ…たまらない
いくっ… またいくっ……いっちゃうぅ…
…………続行
だめ…もうだめぇっ…やめてぇ!…いっくぅ!
…………………続行
いやぁ…もういやぁ!…やめてぇ!…あぁいやぁっ!…いやぁっいっくぅ!
………………………続行
何も分からなくなった…。
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