脱衣所にバスタオルとワイシャツが置いてあった。
懐かしい陸のワイシャツ、、、
きっとあの頃のようには戻れないだろうな、、、
少しだけ涙ぐんでしまう。
ドライヤーで髪を乾かし、ついでに涙も乾かす。
軽く化粧をした。
「下着、脱衣所で乾かしてる、、、ゴメンね、、、」
「ああ、、、いいよ、気にするな、、、」
少し陸が恥ずかしそうにしている。
きっとわたしの下着を見たからだ。
今日の下着は陸の大好きだった白のレース
の上下だ。
陸は以前、わたしのブラのカップの深さに興奮すると言っていた。
陸のフェチって少し変わってるねと言うと、俺はどうせ変わってるよと拗ねていた陸が懐かしい。
それに見ないふりをしているが、ワイシャツ姿にときどき視線が注がれるのがわかる。
「ちょっと待ってろ、、、」
いきなり陸が傘を持って外へ出て行った。
10分ほどで戻っきた陸は、女性用のショーッとサンドイッチを買ってきてくれた。
これと言って渡されたショーッをトイレで身につけ戻ってくるとマグカップにココアが注がれていた。
「よかったら、食べろよ、、、」
お腹のすいていた加奈子はあっという間に平らげ、マグカップに口をつけた。
「温かくておいしい、、、陸、ありがとう、、、」
ココアも陸も温かい、、、
「家の方は大丈夫のか?」
「うん、、、二人ともいないんだ、、、明日まで帰ってこないから、、、」
「そうか、、、まあ、いずれにせよ、服が乾くまで帰れないな、、、」
やっぱり雨に濡れてよかった。
そんなことを考えてしまう。
「ごめんなさい陸、迷惑かけて、、、」
「そうだな、、、いいよ、しょうが無い、、、」
口ではそんなふうに言うけど、陸はやっぱり優しい。
「陸、、、ありがとう、、、」
加奈子は胸の谷間を見せつけるように前かがみになる。
ボタンを三つも外しているから、胸だけでなく、乳首まで見えているかもしれない。
何気なく乳房を揺らす。
視線を注いだ陸が顔を背ける。
いやだ、陸、、、もっと見て、、、
つづく
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